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介護職の転職を成功させるには?転職のポイントや面接対策など、転職成功のコツを徹底解説!
介護業界は転職する人が多いことをご存知ですか?
深刻な人手不足に悩む介護業界は求人数が非常に多く、「売り手市場」と言えますが、求人数が多いあまり「自分にはどの職種・職場が合っているのか」を選ぶのが難しく、迷ってしまう人も。
介護職の転職で失敗を避けるには給与や待遇だけでなく、職種や施設ごとの特徴まで、しっかり情報収集することが欠かせません。
今回は、介護職の転職を成功させるために必ずチェックしたいポイントや、履歴書・職務経歴書の書き方、面接での対応、よい職場を見つけるコツまでご紹介します。
介護職への転職を希望している方も、まだ迷っているけれど興味があるという方も、ぜひ参考にしてくださいね!
けあ子
ひよっこ介護士。
レクリエーションで覚えた歌が気に入って、気づくと利用者と合唱している。
かいごろにゃん
かいご畑に住みついたネコのようないきもの。
介護業界に詳しく、けあ子のよき相談役。歌って踊れるキャラを目指している。
介護職の転職の現状
離職率と退職理由から見る、介護職の転職事情
はじめに、介護職の離職率を全職種の平均離職率と比べたグラフをご覧ください。
このグラフからわかるように、介護職の離職率は全職種と比べてわずか1.5%しか変わりありません。
一般的に「介護職は離職率が高い」というイメージが強いですが、それは10年以上前の話で、現在では介護職の離職率はほぼ平均並みということがわかります。
続けて、介護職の離職理由を、1~3位まで見てみましょう。
1位 職場の人間関係
2位 結婚・育児など
3位 職場の方針と合わない
介護職の主な退職理由としては、人間関係や職場への不満、ライフスタイルの変化などが上位を占めており、介護の仕事に対する不満から辞めた人は少ないことがわかります。
また、別の調査では、介護職を退職した人のうち、約半数が「また働きたい」と考えているというデータも。
これらの情報から、介護職の離職率や退職理由は他職種とさほど変わりなく、「自分に合う職場さえ見つかれば、介護職として働き続けたい」と考えている方が多いと言えるでしょう。
介護職は40代・未経験からでも活躍できる!
先に、介護職の転職事情についてお伝えしましたが、今度はこれから介護職を目指す方のために、介護職の求人状況について見ていきましょう。
介護業界は深刻な人手不足で、介護職の有効求人倍率は他職種より高く、長期にわたり上昇し続けています。
そのため、介護業界はかなりの売り手市場で、経験・資格の有無や年齢を問わず採用されやすい傾向にあります。
特に30~40代は、他職種での勤務経験や家事・育児・親の介護など、介護の仕事に活かせる経験が豊富なため、介護施設にとっても魅力的な人材と言えるでしょう。
介護職は、職場によっては資格取得支援制度などが充実しているところもあるため、30~40代で無資格・未経験の方でも安心してキャリアをスタートできます。
ですので、「介護職に興味はあるけど、やっていけるのかな…」と不安を感じている方も、安心して介護職への第一歩を踏み出してみましょう。
経験やスキルだけでなく、応募者の人柄や適性もしっかり見てくれる業界だから、未経験で30~40代の方でも採用されやすいんだ。
私も初心者からこんなに立派になったんだものね!
なんかおかしなことが聞こえた気がするけど、まあいいや。
キャリアアップに向けて、ますますやる気がわいてきたわ!よ~し、さっそく転職先を探そう!
そのやる気は評価するけど、焦って転職すると、「こんなはずじゃなかった…」となる場合もあるから要注意だよ。次は、そんな先輩たちの失敗談を見てみよう。
介護職の転職の失敗談とその理由とは
介護職の転職の失敗には、どんな理由があるのでしょうか。
ここではよくある転職の失敗談と、その理由を解説します。
【失敗談:1】
「給与や待遇に惹かれて大手の有料老人ホームへ転職した結果、高級志向や接遇マナー重視の雰囲気が合わなくて、また転職を考えています。求人票では職場の雰囲気までわからなかったので、電話での問い合わせや面接時の職員の様子などから、自分に合うかどうかをよく確認すべきだったと思います」
【失敗談:2】
「入所系で、レクや認知症予防に力を入れている施設で働きたいと考えていたのですが、入所施設の求人はとても多くて…。たくさんの求人を見ているうちに違いがわからなくなり、結局は最初に内定が出た職場に決めてしまいました。その職場はレクなどあまり盛んではなく、せっかく転職したのに不満が募る結果に…」
こうした失敗を招いてしまう主な理由は、情報収集がきちんとできていないからです。
介護業界には様々なサービス形態や職種があり、仕事内容や職場の雰囲気は大きく異なります。
そうした違いを知らずに転職してしまうと、入職後に「思っていた仕事と違った」「職場の雰囲気が合わない」といった事態になりかねません。
ですので、転職活動の前に、介護業界の職種や施設別の特徴についてきちんと理解しておくことが大切なのです。
では、さっそく次の章から介護の職種や施設についてご説明しましょう。
職種別の仕事内容と特徴
まずは、職種別に、仕事内容や資格が必要かどうか、また働ける職場についてもご紹介します。
介護職
介護職は、利用者の身辺のお世話をしたり、コミュニケーションを取ったりしながら、利用者がいきいきと生活できるようにサポートします。主な仕事内容は?
- 食事、入浴、排せつなどの介助
- レクリエーション(体操や折り紙など、機能訓練を兼ねたリフレッシュ活動)
- 車いす・ベッド間の移乗
主な職場は?
- 特別養護老人ホームなどの入所施設
- デイサービスやデイケアなどの通所施設
- 医療施設
資格は必要?
- 特になし(初任者研修や実務者研修を持っていると有利です)
ホームヘルパー(訪問介護員)
ホームヘルパーは、利用者の自宅を訪問し、身体介護や日常生活の援助などのサービスを行います。主な仕事内容は?
- 食事、入浴、排せつ、着替えなどの介助
- 掃除、洗濯、料理、買い物代行などの家事
- 通院や買い物の付き添い
主な職場は?
- 訪問介護事業所
資格は必要?
- 介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)
ケアマネジャー(介護支援専門員)
ケアマネジャーは、介護が必要な方が適切な介護サービスを受けられるよう、介護保険の知識をもって介護施設や医療機関との調整や相談などを行います。主な仕事内容は?
- 要介護認定の申請や更新の手続きの代行
- ケアプラン(介護サービス計画書)の作成
- 介護サービス実施に伴う調整や相談
主な職場は?
- 居宅介護支援事業所
- 介護施設
資格は必要?
- 介護支援専門員実務研修受講試験の合格及び研修の受講、名簿登録
上記の職種のうち、無資格・未経験からはじめられるのは介護職になります。
これから介護業界への転職をお考えの方は、まずは介護職として経験を積んでから、ホームヘルパーやケアマネジャーへのキャリアチェンジを考えてもよいでしょう。
施設別の仕事内容と特徴
各サービスの代表的な施設や、働く際のメリットについてご説明します。
入所サービス
入所サービスでは、施設に入居した利用者が日常生活をスムーズに送られるよう食事・入浴・排せつなどの介助や、リハビリ、レクリエーションなどのサービスを提供します。代表的な施設は?
- 特別養護老人ホーム(特養)
- 介護老人保健施設(老健)
- 有料老人ホーム
働くメリットは?
- 利用者とじっくり向き合った介護ができる
- 生活全般に関わる介護スキルが身につく
- 夜勤手当のある施設では高収入が期待できる
通所サービス
通所サービスでは、自宅から施設や事業所に通う利用者に対し、食事・入浴・排せつなどの介助、またリハビリやレクリエーションなどのサービスを提供します。代表的な施設は?
- デイサービス
- デイケア
働くメリットは?
- 自立度の高い利用者が多く、活気がある
- レクやイベントの企画・運営を経験できる
- 日勤のみ・日曜休みの求人が多い
訪問サービス
訪問サービスでは、ホームヘルパーが利用者の自宅を訪問し、身体と生活の介助を行います。代表的な施設は?
- 訪問介護事業所
働くメリットは?
- 利用者の自宅での生活をサポートできる
- 調理や掃除などの家事スキルを活かせる
- 1日何件など、自分のペースで仕事ができる
このように、職種や施設による仕事内容や働く上でのメリットなどの違いをきちんと理解した上で、自分の希望に合う職場を探すことが、転職を成功させる秘訣です。
とは言え、一人で情報収集をするのはなかなか大変ですし、時間もかかりますよね。
そんな時には、転職エージェントを活用してみてはいかがでしょうか?
介護職専門の就職支援センター「かいご畑」なら、専門のコーディネーターが、職種やサービス形態による仕事内容や職場の違いについてしっかり情報をお伝えします。
さらに、希望の条件を伝えることで、自分にピッタリの職場が見つかりやすくなりますよ。
「もうこれ以上、介護の転職で失敗したくない!」「はじめて介護職に転職するので、施設の違いから聞きたい」という方も、まずはお気軽にご相談ください!
介護そのものはあまり変わらないから意識していなかったけど、職種や施設・通所・訪問などのサービスの形態によって働き方ってけっこう違うのね~。
だからこそ、転職する時には自分の適性ややりたいこと、ライフスタイルなどに合わせた職場を選ぶのが大切なんだよ。
介護の転職って奥が深いのね…。
私は今、入所系の介護をしているから、次は訪問サービスとかデイケアがいいなあ。
お、だんだん転職先のイメージが固まってきたみたいだね。
じゃあ次は、介護の求人の探し方をレクチャーしてあげよう!
お願いしまーす!
介護職の求人の探し方
ここでは介護職の求人を探している方に向けて、ハローワーク、転職サイト、転職エージェントなど代表的な転職方法について詳しくお伝えします。
ハローワークで探す
ハローワーク(公共職業安定所)は国により設けられた職業紹介機関です。家事や育児、介護などと仕事を両立しやすい求人を紹介する「両立支援ハローワーク」、子育てをしながら働きたい女性が対象の「マザーズ・ハローワーク」なども設置されています。
- 無料で利用できる
- 求人数が多い
- 自分が住んでいるエリアの求人を見つけやすい
- 職場のリアルな情報が見えにくい
- いつも同じ相談員がつくとは限らない
- ハローワークに出向く必要がある
こんな人におすすめ
- 自分のペースで転職活動をしたい
- 多くの求人の中から選びたい
- 転職に関するフォローは特に必要ない
転職サイトで探す
転職サイトは採用企業が有料で掲載している求人から、希望する条件に合うものを自分で選んで応募できるサービスです。履歴書や職務経歴書などを登録しておくと、興味を持った企業から求職者にメッセージが送られてくる「スカウトサービス」などを行っている転職サイトもあります。
- 無料で利用できる
- 手軽に全国の求人情報を見ることができる
- 詳細な希望条件で求人を絞れる
- 全て自分で対応しなければいけない
- 転職サポートを受けられない
- 情報を読み取る力が必要
こんな人におすすめ
- 手軽に転職活動をはじめたい
- 疑問点は自分で解決したい
- 細かい情報を読み取るのが得意
転職エージェントで探す
転職エージェントとは人材紹介サービスの1つで、専任のコーディネーターが求職者の転職活動をサポートします。サービスの利用には登録が必要で、コーディネーターは登録者の希望に沿った求人の紹介から相手の企業とのやり取り、面接日時の設定、条件の交渉まで担当します。
- 専任のコーディネーターのサポートを受けられる
- 自分に合った求人を探してもらえる
- 非公開求人が豊富にある
- 地方ではサービスを利用できない場合もある
- 転職エージェントにも得意・不得意分野がある
- エージェントによって求人の質や量が異なる
こんな人におすすめ
- 時間や手間をかけずに転職活動をしたい
- 転職のプロのサポートが欲しい
- 給与や待遇がよい求人にチャレンジしたい
このように、求人の探し方には様々な方法があり、それぞれメリット・デメリットがあります。
もし、時間や手間をかけずに自分にぴったりの求人を見つけたいという方は、転職エージェントの活用がおすすめです。
しかし、転職エージェントもたくさんの会社があり、会社によって提案される求人の質に差があるので、慎重に選ぶ必要があります。
「どうやって選べばいいの?」という方のために、次の章では転職エージェントの選び方のポイントをご紹介します。
信頼できる転職エージェントを活用して、転職を成功させよう!
- 自分が転職したい業界に特化しているか
- 専任のコーディネーターが業界に詳しいか
- 応募~入職後までのサポートが充実しているか
転職エージェントには、様々な業界の求人を扱っている会社もあれば、一つの業界に特化した会社もあります。
介護業界に特化した転職エージェントなら、介護現場に詳しい専任のコーディネーターがついてくれるため、仕事内容や職場の雰囲気などリアルな情報を教えてもらえます。
その中でも、非公開求人の数や、コーディネーターの対応の丁寧さなどを比べながら、信頼できる転職エージェントを選びましょう。
「どこがいいかわからない…」という方は、介護業界に特化した転職エージェントの「かいご畑」にまずはご相談ください。
専任コーディネーターは全員が介護の有資格者で、多くの介護施設を見ているため、豊富な介護求人からあなたにぴったりの介護求人をご提案いたします。
「まずは情報収集だけでも…」という方もお気軽にご相談ください。
しっかり情報収集するのは欠かせないけれど、実際に入社しないとわかりにくい人間関係などが気になるわ。
あってはいけないことだけれど、自社に都合の悪い点は求人情報に載せないこともできるしね…。
それは怖いわ!よい職場ってどうやって見分ければいいのかしら?
じゃあ、よい職場を見分ける時に役立つポイントを紹介するよ!
よい職場を見分けるポイント
「次こそ、働きやすい職場に転職したい!」と思っているあなたのために、よい職場を見分けるポイントをご紹介します。
お伝えするのは介護業界の転職のプロ・厚生労働大臣認可の介護就職支援センター「かいご畑」の人材コーディネーターです!
ふく夫
介護職の方々の転職をサポートしている私、ふく夫が皆様の疑問にお答えいたします!
お気軽に、なんでもお聞きくださいね!
けあ子
よろしくお願いします!
ズバリ、施設や事業所が作った求人情報だけではわかりにくい、よい職場を探すポイントを教えてほしくて…。
ふく夫
確かに、求人情報だけでは職場の実情はわかりにくいものですよね。
では、よい職場を見分けるための4つのポイントをご紹介しましょう。
ポイントその1 離職率が低いかどうか
よい職場は働いている人があまり辞めず、離職率が低いことが特徴なので、転職したい施設や事業所の離職率をチェックしてみましょう。でも、いきなり「離職率はどれくらいですか?」と聞くのは勇気がいりますよね。
直接、相手に聞かずに離職率を確かめる方法は、「その施設・事業所がしょっちゅう求人を出しているかどうか」に注目しましょう。
施設を増やす、または広げるなどの理由以外で求人がよく出ていたら、人が定着していないということにつながります。
あまりにもたびたび求人を出している施設・事業所の場合は、求人内容をよく確認しましょう。
ポイントその2 給与や待遇のバランスがよいかどうか
好条件の給与や待遇は大きな魅力ですが、業務内容や施設・事業所の規模に比べて年収が高すぎる場合は、内容をしっかり確認しましょう。と言うのも、長時間の残業代込みの金額になっていたり、転職後はほとんど昇給がなかったり…という事情が隠れていることもあるんです。
何かおかしいぞ?と思ったら、求人情報の細部まで繰り返し目を通すことをおすすめします。
ポイントその3 スタッフに笑顔が多いかどうか
これは面接時にぜひチェックしていただきたい点です。受付でぞんざいに対応される、職員に「こんにちは」と挨拶しても反応がない、職員同士で会話も笑顔もない、そんな施設や事業所は人間関係に問題がある場合が多いです。
また面接官の対応にも注目しましょう。
施設・事業所の責任者が面接を担当するケースが多いですから、その責任者の態度や考え方が職員に反映されていると言えます。
責任者の意見とは合わないかも…と思ったら、ちょっと立ち止まって転職先を考え直してみましょう。
ポイントその4 採用までの時間が適切かどうか
書類選考から面接、採用までが早すぎる職場にも気をつけましょう。一般的な施設・事業所なら応募者の人柄や能力、将来性などを総合的に考えて、選考にもそれなりの時間をかけるはずです。
しかし人手不足な施設・事業所はとにかく早く人手が欲しいため、すぐに内定を出す傾向が強いのです。
面接当日に内定を出された場合などはすぐ返事をせず、いったん考えてみることをおすすめします。
なるほど~。ふく夫さんのお話、参考になったわ!さて、自分に合う仕事内容と、お目当ての求人情報、よい職場の見分け方がわかったところで…次は…履歴書と職務経歴書を作らなくちゃ…。
あら、急にげっそりしちゃって。
だってさ~、文章書くの苦手だし…難しいしさ~。
そうやって悩む人は多いけど、履歴書や職務経歴書って、ポイントさえ押さえればそんなに難しくないんだよ。
な、なんですって!どうしてそれを早く言ってくれないの?
だって、聞かれなかったし…。
そっか…じゃあ、今教えてー!
転職を成功させる書類作成のコツ
「ここに転職したい!」という施設・事業所が決まったら、いよいよ本格的な転職活動のスタートです。
最初に用意するのは履歴書や職務経歴書ですが、書き方について「どう書いたらいいのかわからない」「上手にアピールするやり方は?」などの悩みを持つ方が少なくありません。
そこで、希望の転職先に興味を持ってもらえる書類を作るためのポイントをご紹介しましょう。
成功する履歴書とNG例
履歴書はあなたの第一印象を決定する重要なアイテムですから、できるだけ丁寧に作ることが重要です。学歴、職歴を間違いなく記載すること、自己PRや志望動機などもしっかり書いてなるべく空欄を作らないことなどを意識してください。
また、採用担当者は自分の業務の合間をぬって、たくさんの応募書類に目を通していますから、相手の立場になって読みやすい履歴書を作りましょう。
そうすれば、採用担当者にも「この人は相手を思いやれる人だな」と伝わりますよ。
受かる履歴書のポイント
- パソコンで作成する場合も、誤字・脱字はチェックする
- 退職理由は必ず書く
書きにくい部分ではありますが、転職の志望動機とリンクさせると一貫性が感じられます。
例えば「介護職としてレベルアップしたくて、別の業務を経験するために転職を決意した」などの流れが自然です。
こんな履歴書はNG!
- 3か月以上前に撮影した写真を使っている
- 漢数字と算用数字の表記が混ざっている
- 株式会社を(株)など、略称で記載している
成功する職務経歴書とNG例
採用担当者が職務経歴書から知りたいのは、その職場で必要になる能力があるか、求める人材に合っているか、仕事に対する熱意はあるかなどです。それらの内容が、職務経歴書からしっかり読み取れるような書き方をすることが必要になります。
では、受かる職務経歴書を作成するポイントを紹介しましょう!
受かる職務経歴書のポイント
- 読みやすさを重視する
また一文は3行以内、できれば2行までにまとめると読みやすくなります。
- 具体的な記載を心がける
- 「編年体式」と「キャリア式」を使い分ける
一方、キャリア式は時系列ではなく、経歴を職務分野別にまとめて記載します。
時間の流れに関係なく、経験してきた業務内容ごとに経歴を分けて書くので、得意分野や一貫したキャリアをアピールしやすく、専門職の方に向いています。
また転職を繰り返している方は、編年体式にすると転職回数の多さが目立ちやすいので、職務経歴書はキャリア式を使う方がよいでしょう。
こんな職務経歴書はNG!
- 希望する転職先が求める人物像を把握していない
- 自己中心的な内容になっている
- 1つの職務経歴書を使いまわす
面接で押さえるべき3つの質問
「面接は緊張するから苦手」という方もいらっしゃるでしょうが、面接で必ず聞かれる重要な質問はおおよそ3つです。
これからご紹介する3つの質問と答え方を押さえて、ぜひ面接を成功させてください。
質問その1 志望動機
採用担当者は志望動機を通して、応募者が「この職場で何をしたいのか」「何ができるのか」の2点を確認します。何をしたいのか述べると同時に、やりたいことを実現できる根拠や意欲をはっきり表現しましょう。
例えば介護職として経験が浅い方が、いきなり「ここでリーダーになりたい」と希望しても、ちょっと難しいと思われてしまいますよね。
その場合は「働きながら資格を取り、経験を積んで、2年以内にリーダーを目指す」など、意欲と計画性をアピールすることが大切です。
介護職の志望動機の例文
「前職はデイサービスの職員として介護にあたっておりましたが、ご利用者様の自立を支援するため、リハビリが充実したデイケアへの転職を希望しました。貴施設の求人を拝見し、『スムーズな在宅復帰と日常生活の充実を目指す通所ケア』という方針に深く共感いたしました。これまでに培ったコミュニケーション力や観察力を活かして、ご利用者様が安心してリハビリに取り組める環境を作っていきたいと考えています」
「前職は販売職として勤務しておりましたが、祖母の介護を通して高齢者の方々を支えたいと思い、介護職への転職を決意いたしました。祖母を介護している際にホームページで貴施設を知り、『ご利用者様も、スタッフも笑顔になれる介護』という方針に深く共感いたしました。もし採用いただけたら、勤務しながら介護福祉士実務者研修を取得し、1日も早くスタッフの皆様に仕事を任せていただけるよう頑張りたいと考えています」
質問その2 自己PR
自己PRでは、仕事で何ができるかに合わせ、人柄・性格・個性もアピールするべきです。なぜなら採用担当者は自己PRを通して、仕事の能力だけでなく、一緒に働きたい人物かどうかを見ているからです。
介護業界は他業界より人柄や意欲が重視される傾向がありますから、希望する転職先が求める人物像をしっかり確認し、自己PRを行いましょう。
介護職の自己PRの例文
「特別養護老人ホームで認知症のご利用者様とお話をしていたら、先輩の介護士から認知症ケアに向いていると言われ、より深く認知症ケアに携わりたいと考えるようになりました。ご利用者様のお話をじっくり聞いて、気持ちに寄り添うのが好きなので、そういった点を評価されたのかなと思います」
「介護職は未経験ですが、前職はサービス業で高齢者の方とお話しする機会が多く、よく『またあなたに担当してもらいたい』とご指名いただいていました。人とお話しすることが好きで、困っている方を見ると放っておけない性格です。前職のスキルと性格を活かし、こちらの有料老人ホームでお役に立ちたいです」
質問その3 退職理由
退職理由は、志望動機とセットで聞かれることが多い質問です。結婚や出産などのポジティブな理由ならともかく、給与への不満や人間関係で退職した場合など、どう答えればいいか悩んでしまいますよね。
そんなときは嘘をつかない範囲で、ネガティブな理由をポジティブに表現していきましょう。
できれば退職理由を前向きに伝えながら、「前職でできなかったことを転職先で実現したい」という志望動機にうまくつなげられれば理想的です。
転職理由と志望動機をうまくつなげると説得力が増しますから、ぜひ取り入れて転職を成功させてください。
介護職の退職理由の例文
「前職場は資格取得について無関心だったので、仕事を頑張ってもなかなかモチベーションが上がりませんでした。資格取得支援制度の充実した貴施設で、介護福祉士の資格を取って、これまで以上に活躍していきたいと考えています」
「事務職として勤務しておりましたが、仕事に慣れてくると自分が成長できていないのではないかという焦りがありました。介護職の友人から介護の仕事は人を支えられやりがいがあること、それがまた自分の成長につながることを聞き、これこそ私の求める仕事だと思い、未経験ですが思い切って転職を選びました」
- 介護職は売り手市場で転職しやすい!
- 介護職の転職成功には仕事内容や職場の情報収集が大切
- 失敗しない転職を目指すなら介護専門の転職エージェント活用がおすすめ!
介護職の就職・転職をサポートする「かいご畑」が、介護のお仕事や業界に関する情報をお届けする、お役立ちコラムです。
かいご畑では、介護の資格をもつコーディネーターが、今回お届けした情報など専門的な立場からお仕事探しのサポートを行います。
厚生労働大臣認可の就職支援センターなので、利用は無料です。
「お仕事に関する不安や、悩みを聞いてほしい」という相談だけでもOKですので、まずは気軽にご連絡ください!
よし、これで介護職の転職については万全ね!
キャリアアップのために転職するなんて、けあ子も成長したね。あえて努力が必要な道を選ぶけあ子、ステキだよ。
あ、職場の同僚からメッセージだ。
えっ、うちの職場にイケメン介護士が転職してきたですって!?
まさか…(嫌な予感
当分は今の施設で頑張ろうっと!
イケメ…じゃない、働きやすい職場ってやっぱり魅力だもの~。
現金なんだから~。
本コラムは、「かいご畑」を運営する株式会社ニッソーネットが、専門家の監修のもと執筆しています。
■監修者
野口 哲也
( のぐち てつや )
みんな、介護の転職についてわかったかな?もっと詳しく知りたいという人のために、介護の転職にまつわる豆知識をお届けするよ。ぜひ参考にしてね!
介護業界の深刻な人手不足について
ここでは厚生労働省や公益財団法人介護労働安定センターのデータをもとに、介護職の不足やその改善案についてまとめました。データで見る介護業界の現状
超高齢社会を迎えた現在、介護職の人手不足はますます深刻になっています。厚生労働省のデータによると、2020年度末までに約26万人、2025年度末までには約55万人の介護人材を確保する必要があるそうです。
次のグラフをご覧ください。
- 介護サービスに従事する従業員の過不足状況
- グラフは、「平成29年度 「介護労働実態調査」の結果/介護労働安定センター」を参考に当社で作成
- 調査対象は訪問介護員、介護職員(施設介護)
介護職の不足感が継続的に上昇を続けていることがわかります。
このことから介護業界は常に人手不足で、いわゆる「売り手市場」であると言えます。
人手不足解消のための様々な施策
介護業界の人手不足が今後も続けば、介護が必要な状態であるにもかかわらず、介護を受けられない「介護難民」の増加は避けられません。そこで、国は介護職を増やすために、様々な施策に取り組んでいます。
ここでは現在行われている施策や、今後取り組む予定の施策についてご紹介します。
■総合的な介護人材確保対策
介護職員処遇改善による給与アップ、潜在介護職への再就職準備金貸付などの直接的な施策から、介護職の魅力を高めるなど間接的な施策まで様々です。
今後、行われる予定の施策が実現すれば、介護職はもっと働きやすくなることが期待できますね。
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