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介護施設の入浴介助とは?洗う順番や注意点、服装、きつい入浴介助を乗り切る工夫を解説!
「入浴介助はきつい」という印象をお持ちの介護職は多いのではないでしょうか。
介護業務の中でも、特に体力的な負担が大きいと言われる入浴介助。職場によっては、入浴介助ばかり任されて、疲れてしまうこともあるようです。
でも、入浴は清潔のためだけでなく、血行促進やリフレッシュなど、利用者の心身の健康を保つのにとても大切。「すっきりした」「気持ちよかった」という利用者の笑顔は、介護職のやりがいにつながります。
そこで今回は、入浴介助とは何かを詳しく知りたい方のために、効率的な段取りや洗う順番などを詳しく解説!介護職が安心して入浴介助を行うための工夫についてもお伝えします。
介護施設における入浴介助の手順をおさらいしたい介護職初心者はもちろん、職場の入浴介助に不満がある方もぜひ参考にしてくださいね。
けあ子
ひよっこ介護士。
介護業務に疲れたらお風呂でリフレッシュ!入浴剤で手軽に全国の温泉気分を楽しんでいる。
かいごろにゃん
かいご畑に住みついたネコのようないきもの。
介護業界に詳しく、けあ子のよき相談役。風呂上がりのたい焼きがやめられない。
入浴介助の目的と介護施設のお風呂の種類
入浴介助とは、食事介助や排せつ介助と並ぶ、介護職の主な仕事内容の1つです。
利用者の自宅のお風呂を利用する訪問介護の入浴介助や、自宅に専用のお風呂を持ち込む「訪問入浴サービス」もありますが、本コラムでは、介護施設の入浴介助についてお伝えします。
まずは、入浴の目的と、介護施設にあるお風呂の種類を見ていきましょう。
入浴の目的~利用者の心身の健康のために~
お風呂で汚れた体をキレイにして、温かいお湯につかると、1日の疲れまで洗い流されてリラックス&リフレッシュできますよね。
介護が必要な利用者にとってもそれは同じ。入浴の回数が多い方が、要介護のリスクが減るという研究結果があるほどです。
■入浴頻度と要介護リスク
体を動かす機会の減った高齢者には、入浴に伴う一連の動作は適度な運動となり、健康促進につながるでしょう。
入浴介助の際には、介護職が利用者の全身を観察できるので、傷や湿疹、褥瘡(じょくそう)などがあれば、すぐに適切な処置を行えます。
それに、きちんとお風呂に入っていれば、体臭などで介護施設の他の利用者を不快にさせることなく、人間関係を円滑にできると期待できます。
- 血行促進により筋肉や関節のこわばりをほぐし、痛みが和らぐことがある
- 副交感神経が刺激されてリラックス状態になり、睡眠の質が上がりやすい
- 体を清潔にすることで、皮膚のトラブルや感染症を予防できる
- 体臭や尿臭などの不快なにおいを落とせる
入浴には、利用者の心身の健康と、社会性を保つという大切な目的があるのです。
介護施設のお風呂~一般浴と機械浴~
デイサービスや有料老人ホームなどの介護施設では、利用者の要介護度により、数種類のお風呂を使い分けています。
では、介護施設にはどんなお風呂があるのか見てみましょう。
一般浴
複数人が利用できる大きな浴場のことです。基本的に要介護度の低い、自立している方が利用します。施設によっては、洗い場から浴槽までスロープがあり、専用の車椅子に座ったまま浴槽に出入りできます。
個浴
自宅にあるような普通のお風呂のことです。主に、要介護度の低い、立ち座りが自分でできる利用者が利用します。居室に備え付けのお風呂がある施設では、利用者が自由に入浴できる場合もあります。
機械浴(特殊浴槽)
要介護度の高い利用者のための機械式のお風呂です。上下左右に移動するリフトに座った状態で浴槽に浸かるリフト浴、寝たままの状態でストレッチャーに載って浴槽に浸かるストレッチャー浴などがあります。
一般浴・個浴では、介護職は声かけや見守りをしながら、必要に応じて介助します。
機械浴では、全介助になることが多いでしょう。機械に囲まれる利用者を不安にさせないよう、ベルトの装着など安全対策を万全に、1つの動作ごとにていねいに声かけしましょう。
訪問入浴介護とは
「訪問入浴介護」は、浴室が狭い、寝たきりなどの理由から自宅のお風呂での入浴介助が難しい利用者のための介護サービスです。専用の浴槽を自宅に持ち込み、介護職員と看護師が入浴介助を行います。医師の判断により、介護職のみで訪問する場合もあります。
入浴介助の手順と注意点
介護施設では、利用者の要介護度や心身の状態に合わせた入浴介助を行います。ここでは一般的な手順と、注意したいポイントについて見ていきましょう。
入浴介助の手順① 必要な用品を準備
タオル、スポンジ、着替え(必要に応じオムツ・尿取りパッド)、保湿剤・軟膏、爪切りなど。ボディソープやリンスインシャンプーなどは、利用者が持参したものがあれば使います。
入浴介助の手順② 浴槽に湯をため、脱衣所と浴室の室温を調節
浴槽の湯は38〜40℃、脱衣所と浴室は、ヒートショック※を防ぐために暖めておきます。転倒防止のマットやシャワーチェアなどを準備します。
※急激な温度変化により血圧が変化し、心筋梗塞や脳梗塞などを招くこと。
入浴介助の手順③ 体調チェック・トイレ誘導
利用者の体温・血圧・脈拍を測り、顔色などを見て健康状態をチェック。入浴の意思確認の後、トイレ、水分補給をすませます。
入浴介助の手順④ 浴室へ誘導、かけ湯
浴室では転倒に注意しつつ、シャワーで温めた風呂椅子に座ってもらいます。シャワーの温度は介護職が確認後、利用者にも丁度いいか聞いて、足元からお湯をかけて体を温めます。
入浴介助の手順⑤ 洗う順番
頭→顔→上半身→下半身→陰部の順に洗います。洗う順番は、心臓に負担をかけないよう、指先から腕、ふくらはぎから太ももといったように、「末梢から中枢」を心がけましょう。
入浴介助の手順⑥ 浴槽に浸かる
洗い残しや泡の流し忘れがないか確認後、ゆっくりと浴槽に浸かります。のぼせや湯疲れを防ぐため、5分程度で上がるよう促しましょう。
入浴介助の手順⑦ 脱衣所へ誘導、水分補給・スキンケア・体調チェック
タオルで濡れた体をふき、髪はタオルドライの後、ドライヤーでしっかり乾かします。必要に応じて保湿剤などを塗布し、水分を補給します。入浴前と同様に体調チェックも行います。
■入浴介助の注意点
- 利用者から目を離さず、一つ一つの動作ごとに声かけする
- 高齢者の皮膚は刺激に弱いため、強くこすらない
- 血糖値や消化に影響するため、空腹時・食前・食後すぐの入浴は避ける
- 全身の状態を確認し、傷などを見つけたらすぐに看護師に報告する
高齢の利用者にとって、入浴は、ヒートショック、転倒、湯あたり、脱水など、たくさんの事故のリスクがあります。
たとえ自立した利用者でも、目を離すことなく、異変があれば看護師に知らせるなど、迅速に対応しましょう。
足の裏やデリケートな部分を洗うときは、タオルを替えるといいよ。洗う順番については、上半身から下半身が一般的だけど、利用者が自分でできる部分はこだわらなくて大丈夫だよ。
ついつい洗ってあげたくなるけど、できることは自分でやってもらう方が、自立支援になるわね。
そうそう!それに、入浴すると、利用者の気持ちも開放的になるから、コミュニケーションの良い機会だよ。裸の付き合いで利用者との仲を深めてね。
確かに~!でも、入浴介助は時間に追われてバタバタすることも多いの。
快適な入浴タイムのためには、介護職もゆとりを持つことが大事だよ。次の章では、入浴介助をスムーズにする工夫を伝えるね。
効率的な入浴介助の工夫とは
この章では、忙しい中でも効率よく入浴介助を行う工夫をお伝えしましょう。
適切なタイミングのトイレ誘導
介護施設では、入浴の時間帯や入る順番はだいたい決まっています。入浴直前に「トイレに行きたい」と言われて余分な待ち時間が発生しないよう、利用者それぞれがトイレにかかる時間を把握し、早めに誘導するようにしましょう。
必要な用品は入念に準備
タオルや着替え、軟膏など、入浴に必要なものは、事前にきちんとそろえて、忘れ物を取りに行く手間がないようにしましょう。着替えは、伸縮性のあるゆったりしたサイズ感の服を選んでもらうと更衣がしやすく時間短縮になります。
入浴介助の補助具を活用
滑り止めのマットやシャワーチェア、浴槽台、入浴介助用ベルトなどの入浴介助の補助具は、転倒などの事故を防ぎ、利用者・介護職の足腰にかかる負担を軽減します。導線に合わせた場所に配置し、浴室内でスムーズに動けるようにしましょう。
他の職員との連携
入浴介助は、2〜3人の介護職で行うことが多いので、連携が大切。他の職員の動きをよく見て、次に必要なものを用意したり、移乗を手伝ったりします。入浴後の浴室の清掃や消毒も、他の職員が利用者を見ているうちに済ませば効率的です。
いかがでしたか?
ここでご紹介した入浴介助の効率化の工夫のうち、たくさんの利用者を入浴介助する介護施設では、肝となるのは職員同士の連携ではないでしょうか。
職員間で利用者の状況や入浴の順番をリアルタイムで共有できるよう、インカムを導入して、効率化を図っている職場もあるそうです。
大浴場があるなど、お風呂の快適さをアピールする介護施設は多いですが、介護職にとっては、きちんと入浴介助のマニュアルがあり、職員が連携しやすい環境かどうかが、働きやすさを見極める目安となりそうですね。
ふむふむ、早めのトイレ誘導や必要なものの準備と…。よーし、すぐ実行するわ!
けあ子は忘れっぽいから、万が一、必要なものを忘れて取りに行くことになっても、利用者を1人にしないよう、必ず他の職員に声をかけてね。
はーい!何かあると怖いものね。自分の物は忘れても、利用者さんに必要なことは忘れないわ!
入浴介助は介護職の準備も大切だから、自分の物も忘れないで!じゃあ、入浴介助の時に便利な持ち物や服装について教えるね。
入浴介助にあたる介護職の服装と持ち物
暑い浴室で長時間過ごす入浴介助は、介護職にとって体力的な負担の大きい仕事です。少しでも快適に乗り切るために、服装や持ち物に気を配りましょう。
入浴介助に最適な服装
- ・半袖の上下
- 撥水加工のTシャツや短パン、ハーフジャージなど。濡れてもよい、動きやすい服装に着替えます。インナーを冷感素材にすれば、汗をかいてもベタベタせず爽やかです。
- ・防水エプロン
- 職場で用意されている物を使うか、丈が長く動きにくい場合は、気に入ったデザインの物を自分で購入してもいいでしょう。
- ・履物
- 滑り止めのついたサンダルや長靴。転倒防止と、ストレッチャーなどの車輪から足先をガードするため、滑りにくくつま先が開いていない履物を選びましょう。
- ・使い捨てのゴム手袋
- 入浴介助は素手で行う職場もあるかもしれませんが、感染症対策としては着用が望ましいでしょう。湯温の確認ができるよう、ぴったりした薄手の手袋を選びましょう。
- ・マスク
- 長時間、浴室で着用していると蒸れて息苦しくなる場合があります。替えを複数枚用意するか、口元だけを覆うマウスシールドの着用を職場に相談してみるのも一つの方法です。
この他、職場によっては、入浴介助用に、保冷効果のあるベストなどを支給するところもあるようです。
入浴介助を快適にする持ち物
- ・飲み物
- 熱中症で倒れないためにも、こまめな水分補給は欠かせません。水やお茶、塩分を含むスポーツドリンクがいいでしょう。
- ・タオルと保冷剤
- 濡らした冷感タオルや、冷蔵庫でキンキンに冷やしたタオルを首に巻くと、暑さが和らぎます。のぼせそうなときはタオルで包んだ保冷剤を頭やわきの下にあててもいいですね。
- ・ハッカ油スプレー
- 消臭や抗菌作用があるハッカ油スプレーは、マスクの外側や服にかければ、手軽に清涼感を得られます。使うときは十分に換気し、肌に液が直接かからないようにしましょう。
この他、おでこやわきの下に貼り付ける冷感ジェルシート、汗対策にデオドラント効果のある汗拭きシートなど、持ち物次第で入浴介助はぐっと快適になります。
自分で服装や持ち物を工夫するのはもちろんですが、脱衣所にウォーターサーバーがあるなど、職場の設備の充実度も大切。
脱衣所に扇風機やエアコンを設置し、快適な室温で入浴介助にあたれるよう気を配っている職場もあります。
きつい入浴介助を乗り切るためには職場選びも重要!
利用者の自宅で行う訪問入浴では、利用者1人に対し、原則3名(看護師1名、介護職2名)の職員が入浴を介助します。
一方、介護施設では、入浴介助にあたる介護職の人数は、一般的には2~3人ですが、利用者の人数や要介護度などによって変わります。
■入浴介助の人数と時間の例(デイサービスの場合)
1日の利用者は約20名。要介護度は1~2。入浴介助の時間帯は10:00~12:00の2時間の場合。
- 介護職の人数…2~3名
- 利用者の人数…3~5名
- 1回当たりの入浴時間…20~30分
この例では、3~5名ずつ順番に入浴し、1回あたりの入浴時間は20分から長くて30分ほど。これを4セット繰り返すことになります。
自立した利用者が多いので、介護職の仕事は見守りや声かけが中心です。
特別養護老人ホームなど、利用者の要介護度が高い職場では、片麻痺や寝たきりで機械浴での全介助に対応する必要があり、介護職の人数やかかる時間も多くなるでしょう。
入浴介助にあたる介護職の人数が少ない、1回あたりの利用者数が多いといった職場では、「流れ作業のようになる」「目が届きにくく危険予知が難しい」「ゆっくり入りたい利用者の希望が叶えられない」などの心配があります。
入浴介助の負担を軽減するために、
- ゆとりある人員体制で入浴介助を行う
- 更衣や整容を行う職員と、入浴介助をする職員を分ける
- 利用者の人数が多い場合は、時間ごとに職員を交代する
- 利用者の身体の状況を的確に把握できるよう看護師も入浴介助する
- 入浴専従のスタッフを複数人配置する
などの配慮をしている職場なら働きやすいでしょう。
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- 介護職に負担の少ない入浴介助の体制を整えている職場を探そう!
この記事を書いたのは
「教えて!かいごろにゃん」シリーズは、
介護職の就職・転職をサポートする「かいご畑」が、介護のお仕事や業界に関する情報をお届けする、お役立ちコラムです。
かいご畑では、介護の資格をもつコーディネーターが、今回お届けした情報など専門的な立場からお仕事探しのサポートを行います。
厚生労働大臣認可の就職支援センターなので、利用は無料です。
「お仕事に関する不安や、悩みを聞いてほしい」という相談だけでもOKですので、まずは気軽にご連絡ください!
入浴介助は大変だけど、お風呂上がりの利用者さんの血色のいいお顔を見るのは嬉しいわ。「さっぱりした」「ありがとう」って喜ばれることが多いの。
在宅だと億劫がって入らなくても施設だと入るとか、普段は気難しいのにお風呂だとご機嫌になるって話もよく聞くね。それに、麻痺のある方や立てない人の入浴介助、認知症、入浴拒否の方の対応など、入浴介助には介護職としての学びが多いよ。
入浴って、利用者に大事なだけじゃなく、介護職が成長できる場でもあるのね!明日も入浴介助を頑張るわ!
頑張りすぎて、また腰を痛めないよう、腰痛予防を万全にしてね。あと、お風呂上がりの牛乳とたい焼きは最高だって利用者さんにも教えてあげて!
この記事の監修者
本コラムは、「かいご畑」を運営する株式会社ニッソーネットが、専門家の監修のもと執筆しています。
■監修者
野口 哲也
(のぐち てつや)
介護福祉士養成校の講師や、介護資格の講座立ち上げ・運営など、介護・福祉人材の育成に尽力。現在は、実務者研修や喀痰吸引研修をはじめとする介護資格講座の教務・企画、講師育成など品質管理業務に携わる。介護保険制度や法律に関する知見の深さと人材育成に対する情熱を持ち、介護業界関係者からの信頼も厚い。
みんな、介護職の入浴介助についてはわかったかな?
もっと詳しく知りたいという方に向けて、入浴介助の豆知識をお届けするよ。ぜひ参考にしてみてね!
通所介護における入浴介助加算とは
入浴介助を適切に行える人員や設備があるなど、いくつかの算定要件を満たす介護施設では、入浴介助加算という介護報酬を算定できます。
2021年4月の介護報酬の改定では、この入浴介助加算が、加算Ⅰ・Ⅱに見直されました。
■入浴介助加算の変更
加算Ⅰの算定要件は従来通りですが、加算Ⅱは、利用者が自宅で入浴できる環境づくりに取り組むことで算定されます。対象となるのは、デイサービスなどの通所介護施設。
デイサービスなどが加算Ⅱを取得するには、
- 医師や理学療法士、ケアマネなどが利用者の自宅に赴き、浴室や利用者の状況を確認・評価
- 利用者の状況に応じ、個別の入浴計画を作成し、自宅で入浴するための福祉用具の購入や住居の改修などを提案
- 施設での入浴を利用者の自宅のお風呂の環境に近づけ、利用者が自力で入浴できるようサポート
などの算定要件を満たす必要があります。
利用者の自立支援につながると考えられる入浴介助加算Ⅱですが、そもそも入浴介助を目的にデイサービスに通う利用者も多い中、自宅での入浴を推奨するのは、本人や介護を担う家族の負担が大きいのではないかと懸念する声があります。
また、入浴介助の介護報酬自体がそれほど高い水準ではない中、入浴介助Ⅱが新設されたことで、従来の加算が減算となり、経営が厳しくなる事業所が出てくる可能性があります。
在宅での暮らしを継続するために、利用者の自立支援はとても大切ですが、肝心の利用者本人や介護の担い手の負担増とならない施策が望まれているのではないでしょうか。
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※グラフは「高齢者の『毎日の入浴』 要介護を防ぐ効果/日本経済新聞」を参考に当社が作成
※夏と冬それぞれの浴槽入浴頻度における新規要介護認定リスク。数値は、週に浴槽入浴を0~2回すると答えた高齢者の群を1とした場合の各群のハザード比。(発表資料より)
※週7回以上の数値は有意差あり。