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生活相談員とは?仕事内容や必要資格、介護職から生活相談員になるメリットとやりがいについて解説!
「生活相談員とはどんな仕事?」「初めてや資格なしでもできる?」と疑問に思っている方は多いのではないでしょうか。
生活相談員は、介護職をはじめ、看護師やケアマネジャーなど様々な職種が活躍する介護施設において、運営の中核を担う存在。
デスクワーク中心のため体力的な負担が少なく、年齢を重ねても働きやすいと言われています。
今回は、そんな生活相談員の仕事内容や必要な資格、給料、やりがいなどについて詳しく解説!
生活相談員の求人が気になる方、初めて生活相談員になるという方も、ぜひ参考にしてくださいね。
けあ子
ひよっこ介護士。
出勤時は施設内を忙しく飛び回り1日1万歩以上を記録するが、休日は家でダラダラし100歩も歩かない。
かいごろにゃん
かいご畑に住みついたネコのようないきもの。
介護業界に詳しく、けあ子のよき相談役。1日1歩の積み重ねが大事だと考えている。
生活相談員とは何をする人?
生活相談員とは、介護施設において、利用者やそのご家族の困りごとや希望について相談に乗り、解決に向けて動く人のこと。
外部機関との連携など、対外的な業務もこなす施設の顔です。
まずは、生活相談員の具体的な仕事内容や、働く場所による業務の違いについてお伝えしましょう。
生活相談員の仕事内容
生活相談員の主な仕事内容は以下になります。
- 利用者のサービス利用開始および停止の準備・手続き
- 利用者やその家族への相談援助
- ケアマネジャーとの連携による介護計画の作成
- 地域や他介護施設、医療機関などへの連絡・調整
- 施設の稼働率の管理
- 介護職のサポート
利用者の受け入れの準備や各種機関との調整、情報共有など、必要な手順についての業務マニュアルを用意している職場もあるでしょう。
業務の範囲が広く、たくさんの人から話を聞く仕事なので、初めて生活相談員になったときは、何から手を付けていいか戸惑うことがあるかもしれません。
まずは、利用者の声にしっかりと耳を傾けましょう。
生活相談員の仕事で特徴的と言えるのは、利用者やその家族との関わりの深さにあります。
サービス利用の希望があれば、まっさきに利用者のもとに赴くのは生活相談員。利用者やご家族、地域のケアマネジャーなど、関係各所から話を聞いて集めた情報を施設職員に共有し、契約の手続きを進めます。
家族からの相談や苦情の対応、利用者に何かあったときの連絡も生活相談員が行います。
施設の窓口として、直に接する機会が多いだけに、信頼関係の構築がとても大切。
利用者やその家族の思いを聞き逃さない傾聴力が求められます。
生活相談員は、介護職と兼務の場合もあり、現場の状況を的確に掴んだうえで、利用者にとってより良いケアを提案していくことが可能です。
生活相談員の配置基準と職場ごとの違い
生活相談員の主な職場は、デイサービスや特別養護老人ホーム、ショートステイ、有料老人ホームなどです。
職場の規模や各都道府県の基準にもよりますが、1つの施設に1~2名の生活相談員が配置されていることが多いでしょう。
■主な介護施設の生活相談員の配置基準
施設種別 | 生活相談員の人員配置 |
---|---|
デイサービス | 常勤1名以上 |
特別養護老人ホーム | 利用者100名に対し常勤1名以上 |
ショートステイ | 利用者100名に対し1名以上・うち1名は常勤(20名未満の併設事業所は除く) |
配置基準を満たしていれば介護職との兼務が可能です。
職場により、業務内容が少し違うことがあります。施設の種類ごとの例をご紹介しましょう。
デイサービスの場合
介護職同様に送迎やレクリエーション業務を行うことが多いでしょう。地域との連携や、施設利用日以外の利用者の生活支援の調整も業務に含まれます。
特別養護老人ホームの場合
利用者の家族や医療機関、行政などへの連絡や手続きといった窓口業務の他、職員への情報共有、調整、入退去の管理などマネジメント業務が中心となります。
ショートステイの場合
毎日のように利用者が入れ替わるため、送迎時間や居室の空き状況の管理が中心になります。送迎業務を担うことも多いでしょう。
※上記は一例で、職場により仕事内容は異なります。
生活相談員・支援相談員・相談支援専門員の違いは?
福祉業界で相談業務を行う職種は、施設によって呼び名がかわることがあるよ。
- 生活相談員…デイサービス・特別養護老人ホームなど
- 支援相談員…介護老人保健施設(老健)
- 相談支援専門員…障がい者施設など
名称が似ていてややこしいけど、主な業務内容はほぼ同じだよ。これらは、一括してソーシャルワーカーと呼ばれることもあるよ。
生活相談員とケアマネジャーとの違い
生活相談員と業務が似ている職種に、ケアマネジャー(介護支援専門員)があります。
生活相談員とケアマネジャーの違いを知るために、役割や必要な資格を簡単にまとめてみました。
生活相談員
【役割】利用者やその家族の介護に関する相談に応じる
【必要資格】社会福祉士・精神保健福祉士など
ケアマネジャー(介護支援専門員)
【役割】利用者の状況に応じたケアプランを作成する
【必要資格】介護支援専門員
生活相談員は、ケアマネジャーが作ったケアプランをもとに介護計画書を作成します。ケアマネジャーが主催するサービス担当者会議で情報共有するなど、連携して行う業務が多いでしょう。
生活相談員の経験を活かして、ケアマネジャーにキャリアチェンジするケースもあります。
介護職のサポートを行うこともある生活相談員と違い、ケアマネジャーになると、実際の介護業務からは離れることが多いですが、利用者に最適なケアプランを、専門的な立場から立案できるようになります。
▼ケアマネジャーについてもっと知りたい方はこちら
ただし、国が進める介護職の処遇改善は、介護業務と兼務する生活相談員は対象ですが、ケアマネジャーは対象外です。※特定処遇改善加算は除く
せっかくキャリアチェンジしても、職場により生活相談員とあまり給料水準が変わらない場合がありますので留意しましょう。
▼介護職の処遇改善についてもっと知りたい方はこちら
生活相談員は利用者との面談や会議などの予定が多いから、スケジュール管理が大事。利用者の状況をリアルタイムで把握するために、見守りやレクリエーションにも積極的に参加するよ。
忙しそう~。うちの生活相談員さんが神出鬼没な理由がわかった気がするわ。
参考までに、生活相談員の1日のスケジュールを追ってみようか。
生活相談員の1日を見てみよう!
この章では、特別養護老人ホームに勤務する生活相談員の1日をご紹介します。
8:00 出勤
PCを立ち上げ、メールや前日の申し送り事項を確認します。
8:30 朝礼
職員全員と1日の予定や注意事項を共有します。
9:00 デスクワーク
利用契約書など各種書類の作成やケアマネジャーへの連絡などを行います。
10:00 会議
サービス担当者会議に出席します。
11:00 利用者のケア
午前のレクリエーションに参加。その後、受診が必要な利用者を病院へ送迎します。
13:00 お昼休み
ランチを食べて休憩。同じ休憩時間の職員と談笑することも。
15:30 ミーティング
利用者の受け入れについてケアマネジャーと相談します。
16:00 デスクワーク・家族対応
必要書類の作成や家族からの相談の電話に対応します。
17:00 退勤
残業は少ない傾向です。
※上記は一例で、事業所によりスケジュールは異なります。
生活相談員は、介護職と兼務でなければ、夜勤がなく、ある程度決まった時間帯での勤務となるでしょう。完全週休2日制で、日曜日はお休みの職場もあります。
生活リズムが乱れる心配がなく予定が立てやすいので、家庭やプライベートと両立しやすくなります。
生活相談員になるには
ここからは、生活相談員になるために必要な資格や要件について見てみましょう。
生活相談員に必要な資格・要件とは
生活相談員になるには、一般的には以下のような資格が必要です。
社会福祉士
高齢者や障がい者への相談援助業務を行うスペシャリストであることを証明する国家資格。福祉系の4年制大学を卒業、または大学卒業後に養成施設を修了し実務経験を積むなどすることで国家資格の受験資格が得られる。
精神保健福祉士
精神障がい者への相談援助業務を行うスペシャリストであることを証明する国家資格。福祉系の4年制大学を卒業、または大学卒業後に養成施設を修了し実務経験を積むなどすることで国家資格の受験資格が得られる。
社会福祉主事任用資格
自治体の福祉事務所などで高齢者や障がい者のサポートする「社会福祉主事」になるために必要な資格。大学などで指定科目を修了、または厚生労働大臣指定の養成機関・講習会の修了により資格を取得できる。
介護職が全くの未経験でも、いずれかの資格を持っていれば、生活相談員として働ける可能性があります。
また、生活相談員に必要な資格・要件は自治体によって異なり、介護福祉士やケアマネジャー(介護支援専門員)の資格、介護の実務経験があればOKな場合も。
例として、東京都の生活相談員の資格要件をご覧ください。
■東京都の例(デイサービス・ショートステイ)
- 社会福祉法第19条第1項各号のいずれかに該当する者(社会福祉士など)
- 介護支援専門員
- 介護福祉士(実務経験1年以上・勤務日数180日以上)
- 特別養護老人ホームで実務経験1年以上(介護の提供に係る計画の作成の経験がある者)
- 老人福祉施設の施設長経験者(介護の提供に係る計画の作成や処遇等に専門的な知識・経験がある者)
※出典:「通所介護及び短期入所生活介護事業所における 生活相談員の資格要件について/東京都福祉保健局」
「介護福祉士の資格だけで大丈夫?」「資格なしで生活相談員として働きたい」という方は、お住まいの地域の自治体のホームページなどで要件を確認するといいでしょう。
また、送迎業務がある職場では、普通自動車免許があると歓迎されます。
無資格・未経験から生活相談員になれる?
前章でお伝えしたように、生活相談員として採用されるには、社会福祉士などの資格または介護職の実務経験が必要です。
生活相談員の業務をこなすには、相談援助のスキルはもちろん、介護に関する豊かな知識や経験が求められるものだからです。
無資格・未経験の方は、まずは介護の現場で経験を積みながら、自分の適性を見極めてみるといいでしょう。
そのうえで、介護の現場で長く働きたいと感じたら、「介護職員初任者研修」や「介護福祉士実務者研修」などの初心者向きの資格を取得するといいですね。
これらは、大学や専門学校に通わなくても、一般の資格講座を受講・修了すれば、どなたでも比較的に短期間で取得できます。資格取得前に介護の実務経験がなくてもOKです。
介護業界は資格の有無で給料水準や役職に就けるか否かが変わりますので、資格取得はマストと言えます。
厚生労働省認可の就職支援センター「かいご畑」では、無資格・未経験から介護業界で働きたいあなたを全力で応援!
かいご畑でお仕事を見つけた方には、介護福祉士実務者研修を無料で受講できる特典を用意しています。※テキスト代のみ別途必要。
通信教育のように自分の好きな時間帯で勉強でき、オンライン講習もあるので、働きながら無理なく資格取得がめざせます。
介護職が初めてでも資格なしでも、専任のコーディネーターのていねいなサポートがあるので安心!
働きながらお得に資格を取りたいという方、まずは介護業界で経験を積みたいという方は、お気軽にお問い合わせください。
介護職は無資格・未経験からスタートできるから、迷ったらまずは現場で働いてみて!生活相談員になるまでの道のりは遠いかもしれないけど、介護の仕事でしか得られないやりがいがあるよ。
そうね!1人でも多くの人に介護職の素晴らしさを知ってほしいわ。ところで、介護職が生活相談員になるメリットって何なのかしら?お給料が上がるとか?
じゃあ、次の章からは、生活相談員の給料ややりがいについて見てみようか。
生活相談員の給料・年収はどれくらい?
厚生労働省の調査によると、生活相談員の平均的な月給・年収は以下の通りです。
■生活相談員の平均給与・年収
項目 | 月収 | 年収 |
---|---|---|
常勤 | 34.3万円 | 411.9万円 |
非常勤(パートなど) | 25.6万円 | 307.4万円 |
※表は「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果/厚生労働省」を参考に当社が作成
※手取り額ではなく、手当・一時金含む平均給与額
※年収は月収×12ヶ月
※端数は切り捨て
表は、手当・一時金込みの金額です。基本給で見ると、正社員は約18万円、パートやアルバイトの時給は約1400円が平均値となります。※時給は、平均基本給額(基本月収)を実労働時間で割ったもの
では、介護職から生活相談員になると、給料はどれくらい上がるのでしょうか。
■生活相談員と介護職の給料比較
※グラフは「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果/厚生労働省」を参考に当社が作成
※常勤・月給の者のみ。平均基本給与額(手当など含まない)
※処遇改善加算(Ⅰ)~(Ⅴ)を取得している事業所
ご覧のように、介護職の月給が約31.5万円なのに対し、生活相談員の月給は約34.3万円。生活相談員の方が2.7万円も高くなっています。
生活相談員は、職場により役職手当がつくことや、知識・経験が加味されて介護職より給料水準が高くなるようです。
キャリアアップして給料を上げたい介護職には嬉しい傾向ですね。
しかし、バリバリ夜勤をこなして夜勤手当をたくさんもらっていた場合、日勤のみの生活相談員になることで収入が減るケースが考えられます。
生活相談員として確実に収入をアップするために
- 夜勤手当を維持するために介護職と兼務できる職場を選ぶ
- 日勤のみで身体の負担を減らしつつ給料のよい職場を探す
といった選択が必要になるかもしれません。
生活相談員のやりがいと向いている人
最後に、介護職から生活相談員になるメリットや仕事のやりがい、向いている人についてお伝えしましょう。
生活相談員になるメリットとやりがい
介護職から生活相談員になるメリットとして大きいのは、身体介護の負担が減り、体力的に楽になることではないでしょうか。
生活相談員の仕事は、日勤のみで日曜日がお休みのことが多いため、規則正しい生活リズムを整えやすくなります。
体力的な不安から介護職を続けるのが難しくなってきた場合も、デスクワーク中心の生活相談員に働き方をシフトすれば、今までの経験を活かして介護の現場で活躍することができます。
現場の状況をよくわかっているだけに、利用者と職員、職員同士の関係を円滑に保つ潤滑油になれるのではないでしょうか。
介護職のサポートに入ることもできますし、何と言っても生活相談員は、利用者やその家族にとって一番身近な相談窓口。「ありがとう」という感謝の言葉を受け取ることも多いでしょう。
施設利用の検討段階から関わるだけに、利用が始まって利用者の状況が改善したり家族の負担が減ったりすると、「役に立てて良かった」という喜びもひとしおです。
時には、利用者側と施設側の考え方などのすれ違いで板挟みになったり、苦情を受けたりすることがあるかもしれませんが、生活相談員ならではの専門知識や対人スキルを発揮し、問題を解決できれば、大きなやりがいにつながります。
ある程度自分の裁量で動けることが増えるので、ルーティンワークではない、自分の理想の介護を実現しやすくなるでしょう。
生活相談員に向いている人は?適性をチェック!
以下に当てはまる人は、生活相談員に向いていると言えるでしょう。
- 介護の現場が好き
- 人の話にじっくり耳を傾けることができる
- 「話しやすい」と言われることがある
- 人に頼られると嬉しい
利用者やその家族をはじめ、様々な立場の人の話を聞いて情報を集め、関係各所に共有する生活相談員。
親身に話を聞いて、信頼関係を築けるかどうかが、生活相談員として働く上での大切なポイントとなります。
そのうえで、利用者や現場の声を吸い上げ、運営に活かすマネジメント能力を磨けば、いずれは管理者などの上位ポジションを狙える可能性が高まります。
「介護の現場が好きだけど、体力的に身体介護がきつくなってきた…」
「もっと利用者の話を聞いて、ケアの質を向上させたい」
そんな方は、ぜひ介護職としてのスキルを磨いて、生活相談員へのキャリアアップをめざしませんか?
- 生活相談員はデスクワーク中心で身体への負担が軽い!
- 生活相談員の資格・要件は自治体により、無資格OKの場合も!
- 生活相談員に大切なのは傾聴力!周囲との信頼関係を築こう!
この記事を書いたのは
「教えて!かいごろにゃん」 シリーズは、
介護職の就職・転職をサポートする「かいご畑」が、介護のお仕事や業界に関する情報をお届けする、お役立ちコラムです。
かいご畑では、介護の資格をもつコーディネーターが、今回お届けした情報など専門的な立場からお仕事探しのサポートを行います。
厚生労働大臣認可の就職支援センターなので、利用は無料です。
「お仕事に関する不安や、悩みを聞いてほしい」という相談だけでもOKですので、まずは気軽にご連絡ください!
生活相談員についてよくわかったわ。ありがとう!
けあ子はいつもしっかり話を聞いてくれるよね。傾聴力があるから生活相談員をめざせるんじゃない?
えー!ほんとに??生活相談員って施設の顔よね!!私目当ての利用希望者が殺到したらどうしよう!
生活相談員になる前に、その夢見がちな性格をどうにかしないとだね…。
この記事の監修者
本コラムは、「かいご畑」を運営する株式会社ニッソーネットが、専門家の監修のもと執筆しています。
■監修者
野口 哲也
(のぐち てつや)
介護福祉士養成校の講師や、介護資格の講座立ち上げ・運営など、介護・福祉人材の育成に尽力。現在は、実務者研修や喀痰吸引研修をはじめとする介護資格講座の教務・企画、講師育成など品質管理業務に携わる。介護保険制度や法律に関する知見の深さと人材育成に対する情熱を持ち、介護業界関係者からの信頼も厚い。
みんな、生活相談員の仕事内容についてはわかったかな?
もっと詳しく知りたいという方に向けて、生活相談員についての豆知識をお届けするよ。ぜひ参考にしてみてね!
生活相談員の仕事で大変なことは?「疲れた」「辛い」と感じたときは
高い専門性をもって幅広い業務をこなす生活相談員。「やりがいがあり楽しい」と感じる人がいる一方で、「大変だから辞めたい」と悩む人もいるようです。
生活相談員の仕事が大変なのは、どのような理由からでしょうか。
対人関係でストレスがたまる
生活相談員は、利用者やその家族はもちろん、介護職やケアマネジャー、看護師など、さまざまな人の間に立ち、話に耳を傾けます。
たくさんの要望や意見を、それぞれの事情や立場を考慮したうえで、誰もが納得のいく形にまとめるのは簡単なことでありません。
利用者の状況によっては対応に苦慮し、利用者や家族からのクレームにつながったり、職員から不満が出たりと、人間関係の板挟みで辛い思いをするようです。
悩みを共有できる相手がいない
生活相談員は、1つの施設に1名の配置のことが多く、悩みや不安を同じ立場でわかってくれる相手に恵まれないケースも。
特に、特養からデイサービスの生活相談員になったなど、施設の種類が変わると、たとえ業務マニュアルなどがあったとしても、勝手が違って戸惑う上に、悩みを他の職員と共有しづらく、大変だと感じるようです。
仕事の専門性に給料が見合わない
生活相談員は、資格や経験も必要な専門職にもかかわらず、同じ専門職である看護師やケアマネジャーと比べて給料が安いと感じることがあるようです。
厚生労働省の調査によると、生活相談員の平均給与は、約34.3万円なのに対し、ケアマネジャーは約35.7万円、看護職員は37.9万円でした。
業務の幅が広くストレスが大きい仕事のわりに収入が見合わないと感じた場合、「辞めたい」と考えてしまうのも無理からぬところかもしれません。
不満を抱えたまま頑張るのはストレスがたまり、辛いものです。実際、我慢を重ねたせいで、体調を崩したりうつ病になったりするケースもあるのです。
悩みや不安は、1人で抱え込まず早めに上長などに相談することで、解決の糸口が見つかるかもしれません。
生活相談員の仕事自体は楽しいけど、職場の雰囲気や人間関係が苦手…と言った場合は、思い切って転職を視野に入れてもいいでしょう。
転職により人間関係をリセットできますし、給料や待遇の向上も期待できます。
生活相談員の求人募集は、ハローワークや転職サイトなどでも探すことができますが、「職場の雰囲気を詳しく知りたい」「給料や待遇の交渉をしたい」という場合は、転職エージェントがおすすめ。
生活相談員の配置は1施設に1~2名ですので、一般的に募集は少ない傾向ですが、介護業界専門の転職エージェントなら、非公開の求人情報が豊富で、希望条件にピッタリの職場のマッチングが可能です。
職場への退職理由の伝え方や履歴書の志望時の書き方の相談もOK!面接や仕事中の普段の服装といった細かいことも気軽に質問してくださいね。
利用は無料ですので、効率的に転職活動をしたい方はぜひご活用ください。
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