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介護職の志望動機の例文を新卒、経験者、職種、雇用形態別に紹介!志望動機の書き方のコツも解説
介護職の志望動機を上手に書くコツをご存知ですか?
介護業界は慢性的な人手不足。
介護職は無資格・未経験OKの求人も豊富でチャレンジしやすい職種ですが、それだけに多くのライバルがひしめいています。
そんな中で採用を勝ち取るには、説得力のある志望動機を作成することが非常に重要。
「志望動機がうまく書けない…」と悩んでいる方も多いかもしれませんが、ちょっとしたコツを押さえれば、就職・転職に成功する志望動機を作成するのは難しくありません。
ちょっとしたコツとは、未経験・経験ありなどの自分の条件や、職種・施設・雇用形態などのケースに合わせた志望動機を考えること。
今回は効果的な志望動機を書くためのポイントを、ケース別の例文とともにわかりやすくご紹介します。
現在、転職活動中の方も、機会があれば転職したいという方も、ぜひ参考にしてください。
けあ子
ひよっこ介護士。
健康のために習いはじめた太極拳の教室で学生時代の後輩と再会。介護職志望の後輩に先輩風を吹かせるが、経験不足のため時々ぼろが出る。
かいごろにゃん
かいご畑に住みついたネコのようないきもの。
拳法ならぬにゃん法の達人。
介護職が未経験の方向け 志望動機の書き方のポイント
とはいえ介護職の志望動機は、未経験ではどう書いたらよいのかわかりませんよね。
「介護職として働きたいけれど、前職は介護とは全く関係ない仕事で、うまく志望動機が書けない…」
そんな風に悩む方が多いかもしれませんが、未経験でも効果的な志望動機を作成することは可能です!
ここでは未経験から介護職をめざす方に向けて、志望動機を書くポイントをご説明します。
自分の強みを伝える
介護業界は慢性的な人手不足で常に人材を求めていますから、未経験でも人柄が重視されて採用になるケースも多いです。例えば人と接するのが好き、コミュニケーション力が高いなどの特長がある方は、未経験であっても介護職に向いていると言えるでしょう。
とはいえ、志望動機には人柄以外のことも書きたいですよね。
介護職としては未経験でも、過去に異業種で仕事をしたことは大切な経験なので、自信をもってアピールしましょう。
しかし過去の経験を志望動機に書くだけでは、介護施設に「介護の仕事とどう関係あるの?」と思われてしまいます。
ですから、過去の経験を志望する介護の仕事でどう活かせるか、明確に伝えましょう。
例えば飲食店で働いていたなら、お客様にサービスして喜ばれた経験があるのではないでしょうか。
「接客の経験を活かし、利用者に細やかな対応をして、喜んでいただけるよう努力したい」という表現ができますよね。
これまでの経験を介護職の志望動機に活かす方法を、この後、具体的な例文を挙げてご紹介しますから、ぜひ参考にしてください。
将来的にやりたいことを訴える
介護職として未経験の場合は、将来的にやりたいことをアピールするのも効果的です。例えば「先輩方の対応を見て介護の技術を学んでいき、いずれは働きながら介護福祉士の資格を取って施設に貢献したい」という志望動機は、仕事への熱意が感じられ採用担当者に好印象を与えます。
介護業界は人柄や熱意を重視しますから、未経験者であってもやる気のある人材は大歓迎なのです。
「頑張って仕事をしたいです」のような漠然とした表現ではなく、大きな目標でなくても大丈夫ですから、あなたの人柄や熱意、やりたいことが具体的に伝わるアピールを心がけましょう。
希望する介護施設の特徴にマッチさせる
介護職の業務内容は各介護施設の特徴によって違いますから、就職・転職を希望する介護施設にそった志望動機を作成することが大切です。例えば特別養護老人ホームは要介護度の高い入居者が多く、介護の技術やスキル、細かな気配りや奉仕の精神なども重視されます。
一方、利用者のリハビリを目的とした介護老人保健施設では、看護師やリハビリ専門のスタッフたちと連携して仕事に取り組む姿勢が求められるでしょう。
また、認知症の方々が共同生活をするグループホームなら、認知症の方への対応スキルを学んでいく必要があります。
介護施設によって、未経験の方が知っておくべき点は異なります。
そういった違いをあらかじめ調べておき、それぞれの特徴に合わせて志望動機を作成しましょう。
施設別の志望動機の書き方については、この後にさらに詳しくご紹介していますので、そちらもぜひご覧ください。
未経験でも介護に活かせる経験や介護で実現したいこと、施設ごとの特徴などをチェックすれば、志望動機を書くのは難しくないのね。
未経験だから志望動機が書けないと諦めずに、効果的な志望動機を書いてチャレンジしてほしいな。
書くべきことはわかったけど、逆にやっちゃいけないことってある?
じゃあ、次は志望動機のNGポイントを見ていこう。
こんな志望動機はNG
志望動機を作成する際は、ここに挙げたNGポイントに注意してくださいね。
前職の不平・不満が多い
前職場の不平や不満を訴えるのはやめましょう。特に人間関係がよくない、給与が安い、忙しすぎるなどの内情を話すのはNGです。
転職を希望する介護施設に、「この人を採用したら、転職するときに他の介護施設の面接でうちの悪口を言われるかも…」と思われるかもしれないからです。
また未経験の方も、前職が介護職と関係ないとはいえ、不平や不満を転職理由にすると、介護施設にネガティブな印象を持たれる恐れがありますから避けましょう。
「学びたい」を強調しすぎ
これは未経験の方がやってしまいがちですが、謙虚な姿勢を見せようとして「学ばせていただきたい」と訴える志望動機がよく見られます。また介護職の経験がある方も、通所介護から施設介護など、介護の形態が異なる転職の場合は、「学ばせてもらう」という意識が出てくるかもしれませんが、それを強調しすぎるのはNGです。
なぜなら介護施設にとって、職員はともに頑張る仲間であると同時に、利益を追求する存在でもあるからです。
「勉強させてもらう」という意識を出しすぎると、「この人は自分の利益にしか興味がないのかな」と敬遠される恐れがあります。
謙虚なのはよいことですが、介護施設に貢献したい思いや積み重ねてきた経験などはしっかりアピールした上で、「足りない点は学んでいく」という表現を心がけましょう。
給与・待遇を最優先する
「地域の他の介護施設より給与がよかったので」「勤務シフトが楽そうなので」
このように給与や待遇を転職の理由にした志望動機は、介護施設によい印象を与えません。
確かに給与が高かったり、勤務時間が短かったりする介護施設は魅力的ですが、それだけを志望動機にするのはNGです。
雇用する側としては条件にひかれただけという印象を受け、自分たちの介護施設に貢献してくれるかどうかのイメージが湧きにくいですし、施設や仕事に関する興味はないのかと思われてしまいます。
給与や待遇がよいことは魅力の1つとして、それだけでなく介護という仕事への熱意や、その介護施設に対する興味も一緒に盛り込んだ志望動機を作成しましょう。
ここまでわかれば、もう志望動機を書けそう!と言いたいところなんだけど…。
だけど…?
わかりやすい例文があればもっと楽…おっと違った、取り組みやすいかも!
そうだろうと思って、例文もたくさん考えてあるんだよ。
さっすが、かいごろにゃん!さっそく教えて~。
介護職の志望動機 未経験の方向けの例文
まず、未経験から介護職をめざす場合の志望動機の例文です。
他業種からの転職
過去の経験を介護にどう活かすかを上手に表現すると、介護施設の採用担当者に響く志望動機になります。例えば接客や営業の経験があるなら、お客様と会話でコミュニケーションをとる場面が多かったのではありませんか?
ならば、コミュニケーションスキルが磨かれているはず!
介護も利用者とのコミュニケーションが非常に重要な仕事ですから、その共通点を活かして次のように書いてみましょう。
<例文1>接客業から特別養護老人ホームへの転職を希望するケース
人と接することが好きなので、これまでは接客業をしていました。お客様が笑顔を見せてくださることがやりがいでしたが、次第により深く人と関わり、役に立てる仕事をしたいと考えるようになり、介護の仕事を志望いたしました。介護職は未経験ですが、前職で多くのお客様に「丁寧だ」と評価していただいた点を活かし、特別養護老人ホームで入居者様にきめ細やかな対応をしていきたいです。
接客業や営業職は人と接する機会が多いので、介護職の志望動機につなげやすい職種と言えます。
しかし、デスクワーク中心の職種だった場合などは、介護職との共通点を探すのが難しいかもしれません。
そんなときは前職での経験の他に、介護職をめざしたきっかけについて書いてみましょう。
<例文2>ボランティア体験がきっかけで事務からデイサービスへの転職を希望するケース
介護職をめざしたきっかけは、デイサービスでのボランティア体験です。ボランティアではレクリエーションのお手伝いをしましたが、利用者様が楽しんでいらっしゃる様子を見て介護職への転職を決意しました。これまでは事務職として「縁の下の力持ち」で人を支え、責任感が強いと評価していただきました。貴施設でも利用者様を支えられるように頑張っていきます。
新卒
新卒から介護職をめざす場合は、次の2つのケースが考えられます。
①福祉系の高校または大学・専門学校を卒業
②福祉系以外の高校または大学・専門学校を卒業
①のケースは介護に関する知識と介護の資格、実習経験などがあります。
それを踏まえて、福祉系大学に進学し介護職をめざしたきっかけや今後のキャリア、就職後に介護施設で実現したいことなどを盛り込んだ志望動機を作成しましょう。
<例文1>福祉系大学を卒業後、グループホームへの就職を希望するケース
祖母の介護をきっかけに将来は福祉に関する仕事をしたいと思い、○○福祉大学に進学しました。グループホームで実習をした際に、祖母と同じ認知症の入居者様と触れ合い、認知症ケアについて経験を積みたく、グループホームを志望しました。貴施設では絵画のレクリエーションが充実しているので、大学で学んだレクリエーションに関する知識を活かして、入居者様の笑顔を引き出したいです。
②のケースは未経験かつ社会人としての経験が少ないため、主に「介護の仕事で何をやりたいのか」「どれくらい熱意をもっているのか」などが評価の対象になると考えてよいでしょう。
さらに介護職に興味をもったきっかけや、なぜその職場でなければならないのかも忘れず書いてください。
<例文2>新卒から有料老人ホームへの就職を希望するケース
昔から世話好きと言われ、人の役に立つ仕事をしたくて介護職を希望しました。特に入居者様一人ひとりにしっかり寄り添い、細やかなやり取りができる有料老人ホームに勤務したいと考えています。貴施設はスタッフ数が充実しており、私の理想である手厚い介護ができる環境と感じ志望しました。採用していただけたら、知識を吸収してスキルアップするのはもちろん、学生時代に陸上部で鍛えた体力で、現場での業務に積極的に取り組んでいきたいです。
ブランクあり
介護経験ありなので、厳密にいえば未経験者ではありませんが、一度、介護の仕事から離れたけれども復職したいという方向けの例文です。ブランクの理由は出産や育児、家族の介護、他職種への転職など様々でしょうが、どの理由においても「離職している間に得た経験や学んだことを、介護の仕事でどう活かすか」をアピールすることがポイントです。
経験や学びを強みとして表現したり、就職・転職を希望する介護施設で今後やってみたいことに関連させましょう。
<例文1>育児のためブランクがあるケース
介護職として3年間の経験がありますが、出産・育児のためにいったん退職しました。現在は子どもが小学生になり時間ができたので、介護職として復職を決意しました。8年ほどブランクがありますので、介護の技術やスキルはもう一度しっかり勉強し直す覚悟です。また子育てを通して観察力や柔軟な対応力などは、独身の頃よりアップしたと実感しています。そういった新たなスキルを生かして、貴社に貢献したいと考えています。
<例文2>他職種への転職によりブランクがあるケース
専門学校を卒業後に介護老人保健施設に就職しましたが、販売の仕事に興味をもち2年で転職しました。販売でお客様と接する中でホスピタリティの重要性を知り、再び介護職として働きたいと考えるようになりました。もともと介護の仕事が嫌で転職したわけではないので、接客の仕事を通して人間的に成長した現在の自分で利用者の皆様に「この施設でよかった」と思っていただけるケアをしていきたいです。
未経験・新卒・ブランクありなど様々ですが、どの場合も注意したいのは、ネットや書籍から引用したような、どこにでもありそうな言い回しや文章を避けることです。
そのためには、家族の介護経験や介護施設でのボランティアなど、自分自身の経験を書き、志望動機に説得力を出しましょう。
このように介護職が未経験でも、ポイントを押さえれば説得力のある志望動機を書くことは可能です。
とはいえ、「一人で考えた志望動機を提出するのは不安…」という方もいらっしゃるでしょう。
そんなときには、転職エージェントを利用するのがおススメです。
なぜなら転職エージェントは就職・転職の相談はもちろん、志望動機の書き方についてもアドバイスしてくれるから。
介護職専門の転職エージェント「かいご畑」では、介護の資格をもつコーディネーターが親身になって相談に対応します!
「かいご畑」には無資格・未経験で働ける、介護の求人がたくさんあります。
専属のコーディネーターが希望にピッタリの職場をご提案し、志望動機の作成やチェックについてもしっかりアドバイスいたします。
まずはご相談だけでもOKですので、お気軽にお問い合わせください。
介護の仕事って、職種や施設によって内容が違うから、志望動機も変わってくるよね。
だから志望動機はいろんなケースに合わせて作ることが大切なんだよ。
いろんなケースって、例えばどんなこと??
じゃあ次は、ケース別の志望動機の例文をたくさん紹介していくよ!
介護職の志望動機 職種別の例文
介護の職種には介護施設での介護職、訪問介護職として働くホームヘルパーなどがあります。
志望動機を作成する際には、それぞれの職種の仕事内容や求められるスキルに合わせることが望ましいです。
では、主な職種別の志望動機の例文をご紹介しましょう。
施設の介護職
施設での介護職は、食事介助、入浴介助、排せつ介助、移乗・移動介助など、入居者の日常生活のサポートをしたり触れ合ったりする時間が長い職種です。またレクリエーションなど、利用者・入居者が楽しむ取り組みにも対応します。
利用者・入居者が安心して楽しく生活できるよう、全面的にサポートする役割を担うと言えるでしょう。
志望動機はそういった点を踏まえて作成しましょう。
<例文1>有料老人ホームから有料老人ホームへ転職を希望するケース
有料老人ホームで1年にわたり介護職として勤務し、生活全般をサポートしました。中でも「食」に関する重要性を感じ、ていねいな食事介助や、管理栄養士にメニューを提案するなど、入居者様に喜んでいただけるように取り組んできました。食事から自立を支援する貴施設の介護方針は、私がやりたい介護と一致すると考え、志望いたしました。
<例文2>特別養護老人ホームからデイサービスへの転職を希望するケース
特別養護老人ホームからデイサービスを志望する理由は、入居者様の生活の支援だけでなく、もっと利用者様に楽しんでいただける介護をしたいと考えたからです。貴施設は充実したレクリエーションに加え、利用者様との触れ合いの時間を多く取っておられるとお聞きし、ぜひこちらで利用者様に楽しんでいただける介護のお手伝いができればと思います。
ホームヘルパー
ホームヘルパーは利用者の自宅を訪問し、家事手伝いや買い物などの生活援助、食事・入浴・排せつなどの身体介護を行います。利用者の自宅でマンツーマンの介護を行うため、利用者との間に信頼関係を築くことが重要になります。
<例文1>デイサービスからホームヘルパーへの転職を希望するケース
デイサービスで半年、介護の経験があります。多くの利用者様の介護を通して、1対1でより細やかなケアをしたいと考え、ホームヘルパーを希望しました。1日も早く利用者様にご信頼いただけるよう、ヘルパーとして経験を積みながら介護福祉士の資格を取得し、貴事業所に貢献したいと考えております。
介護職の志望動機 施設別の例文
すでにご説明したように、介護施設には特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホーム、有料老人ホームなどがあります。
また、デイサービス・デイケアなどの通所介護サービスを展開する介護事業所もあります。
施設によって特徴や求められるスキルに違いがありますので、志望動機もそれぞれの違いに注意して作成しましょう。
特別養護老人ホーム
介護度の高い入居者が多く、最期を迎えるときまで利用できる特別養護老人ホームは、やりがいが高く身体介護がメインになる施設です。入居者と深く関わりたい、介護職としてやりがいを感じるなどの志望動機を考えましょう。
<例文>訪問介護から特別養護老人ホームへの転職を希望するケース
ホームヘルパーとして2年間、訪問介護を担当してきましたが、利用者様の生活の一部にしか関われないので、やや物足りなさを感じていました。特別養護老人ホームなら入居者様の生活全般を支えられると考え、貴施設を志望しました。施設介護は未経験ですが、訪問介護で得た知識とスキルを活かして貢献したいと思います。
介護老人保健施設
リハビリを中心に利用者の自宅復帰を支援する介護老人保健施設。志望動機では利用者の自立を支援できること、医療職と連携した知識で利用者を支えられることなどが魅力であると表現するとよいでしょう。
<例文>他業種・未経験から介護老人保健施設への転職を希望するケース
家族の介護経験を通して、自宅で生活するための支援の大切さを実感し、自分もそのような仕事に関わって、高齢者の役に立ちたいと思うようになりました。リハビリを通して高齢者を支援する介護老人保健施設でなら、利用者様の自立を支える仕事ができると思い、志望しました。専門性の高い知識を身につけ、ゆくゆくは介護福祉士の資格を取得し、長く貴施設で従事していきたいです。
グループホーム
認知症の入居者が集団で生活するグループホームは、何よりもまず認知症の知識と理解が欠かせません。また小人数制で、アットホームな介護が可能であることもグループホームの特徴です。
そういった介護に興味がある姿勢を見せましょう。
<例文>特別養護老人ホームからグループホームへ転職を希望するケース
特別養護老人ホームの介護職として様々な入居者様のケアを経験し、認知症の入居者様への対応に興味をもつようになりました。家庭的なグループホームは認知症の入居者様にとって理想の環境だと思い、特別養護老人ホームからグループホームへの転職を希望しました。中でも貴施設の、「入居者様のやりたいことを実現する」という方針に興味をもち、志望しました。
有料老人ホーム
有料老人ホームは民間が経営しており、多額の費用を支払っている利用者も多いです。そのため有料老人ホームに勤務する介護職は、介護のスキルに加え利用者に対する細やかな接遇を期待されますので、志望動機はそういった点も意識しましょう。
<例文>他業種・未経験から有料老人ホームへの転職を希望するケース
販売業で働いていたので高齢者のお客様と触れ合う機会が多く、いろいろなお話をうかがううちに、高齢者の方の役に立つ介護の仕事をしたいと思うようになりました。介護施設の中でも利用者様とのコミュニケーションを重視する有料老人ホームなら、私がやりたい介護にぴったりだと考えました。貴施設の利用者様が満足して毎日を過ごしていただけるよう、介護にあたりたいと思います。
デイサービス・デイケア
デイサービスは日帰りで利用できるサービスで、介護職は食事・入浴・排せつ介助、レクリエーションの実施などを担当します。デイサービスの介護職は、利用者が自宅以外でリフレッシュできる場となるよう、心がけることが大切です。
一方、デイケアは日帰りで利用者がリハビリを行うことを目的にしたサービスで、介護職はリハビリや医療の専門職と連携するために必要な知識を、業務を通じて学んでいきます。
それらの違いを踏まえた上で、志望動機を作っていきましょう。
<例文>グループホームからデイケアに転職を希望するケース
グループホームで認知症の入居者様の介護をしていましたが、より高齢者の方の自立に役立つ仕事をしたくなり、デイケアへの転職を希望しました。介護老人保健施設でなくデイケアを希望した理由は、夕方以降は家族のために自宅にいたいと考えているためです。グループホームで培ったコミュニケーション能力を活かし、貴施設に貢献したいです。
介護職の志望動機 雇用形態別の例文
正社員
正社員の介護職は介護の知識やスキルに加え、仕事への熱意や「仲間として一緒に働きたいかどうか」もチェックされます。例えば社会人としてのマナーや責任感があるか、介護方針に共感してくれているかなどです。
未経験なら仕事への熱意や責任感を、経験者なら介護の知識やスキルをアピールし、介護方針への理解や共感は未経験・経験に関わらず触れるようにしましょう。
<例文>介護老人保健施設に介護職として出戻りを希望するケース
以前は介護職として介護老人保健施設に就職しましたが、ライフスタイルの変化から3年前に退職しました。今回、貴施設に再度就職を希望する理由は、やはり利用者の自立を支える仕事をしたいと思い、さらに貴施設の方針に共感したからです。以前の職場での介護職の経験を活かして、利用者様を支えたいと思います。
アルバイト・パート
アルバイト・パートの志望動機で多いのが、「自宅から近いから」という理由ですが、志望動機としては消極的に見えてしまうので避けた方が賢明です。もし自宅が近いことを書くなら、「移動の時間を短縮し、その分働きたいので」など、他の前向きな要素も加えましょう。
また「時給がよいから」も志望動機としてはやや弱く、「時給にひかれただけで、うちの職場に魅力は感じていないのかも」と捉えられるかもしれません。
志望動機を考える際は、それらの点に注意しましょう。
<例文>未経験からデイサービスでの勤務を希望するケース
子どもが小学校に入ったので、パートタイムで介護の仕事をしたいと考えました。いずれはフルタイムで働きたいので、今後、長く働けそうな介護の仕事を希望しています。貴施設を志望したのは自宅から近くその分働けること、普段から貴施設を利用しておられる高齢者の方々の楽しそうな様子を見て、私も楽しく過ごしていただくためのお手伝いをしたいと思ったことが理由です。
介護職の雇用形態には、正社員、パート・アルバイト以外にも派遣社員がありますが、派遣社員は志望動機よりスキルや希望などの条件が重視されるので、基本的に志望動機を作成する必要はありません。
とはいえ、面談で介護施設の採用担当者から質問されることもありますので、念のため準備をしておきましょう。
介護職の志望動機というと、「立派なことを書かなければ採用されないのでは?」と悩む方も多いでしょう。
しかし、志望動機として説得力があり、採用担当者の心をつかむのは自分の体験を交えた具体的なエピソードや、正直な思いです。
たとえ作文が苦手でも大丈夫!
ここまで読んだあなたなら、例文を参考に、自分の短所を長所に変える素敵な志望動機が書けることでしょう。
必要なポイントを押さえた上で、形式よりも自分の言葉を使って志望動機を書いていきましょう。
職種や施設、雇用形態をしっかり理解した志望動機が書けたなら、面接の準備は万端!
面接官に「何か質問はありますか?」と逆質問された時もあわてることなく、質問を返すことができるでしょう。
あなただけの素敵な志望動機で、就職・転職を成功させてくださいね。
- 介護職の志望動機は経験、職種、施設別などに合わせて書く!
- 志望動機の書き方に悩んだら、転職エージェントを利用するのもおすすめ!
- ケース別例文を参考に、自分の経験・スキルなどをすり合わせてオリジナルの志望動機を!
介護職の就職・転職をサポートする「かいご畑」が、介護のお仕事や業界に関する情報をお届けする、お役立ちコラムです。
かいご畑では、介護の資格をもつコーディネーターが、今回お届けした情報など専門的な立場からお仕事探しのサポートを行います。
厚生労働大臣認可の就職支援センターなので、利用は無料です。
「お仕事に関する不安や、悩みを聞いてほしい」という相談だけでもOKですので、まずは気軽にご連絡ください!
ケース別の例文があると、自分が当てはまるものを探して参考にできるわね。
でしょ?でもそのままコピーせずに、自分の経験や思いをしっかり表現して作ってね。
かいごろにゃんのおかげで、後輩にも自信をもってアドバイスできるわ!励ますために、彼女にスイーツでもおごってあげよっと。
えー!たまにはこっちにもたい焼きもおごってよー!
本コラムは、「かいご畑」を運営する株式会社ニッソーネットが、専門家の監修のもと執筆しています。
■監修者
野口 哲也
( のぐち てつや )
みんな、介護の志望動機について、わかったかな?
もっと詳しく知りたいという人のために、介護の志望動機に関する豆知識をお届けするよ。ぜひ参考にしてみてね!
介護職は売り手市場!有効求人倍率について
人手不足が叫ばれる介護業界。実際、介護業界の有効求人倍率(求職者に対する求人数の割合)は、常に高い水準をキープしています。
以下のグラフをご覧ください
- グラフは、「介護人材確保対策/厚生労働省」を参考に当社で作成
介護分野の有効求人倍率は、全職種と比べ約2倍という結果に。
これは、求職者より求人の数の方が多いという「売り手市場」の状態を表しています。
不足する介護人材を補うため、好条件を提示している求人も多いと考えられ、これから介護職をめざす方にとっては、とても有利な状況なのです。
ぜひ今回ご紹介した介護職の志望動機の作り方を参考に、面接官に響く志望動機を作成して、希望条件に合う職場への就職・転職を叶えてくださいね。
履歴書で押さえておきたいマナー
就活の際に、志望動機をはじめ、自己PRや希望など様々な情報を書き込む重要書類、それが履歴書です。ここでは面接に向けて履歴書を作成するときに、マナーとして絶対に外したくないポイントをご紹介します。
【年月日】
履歴書を書いた日にちではなく、郵送または持参する日にちを記載する
【証明写真】
華美な服装を避け、3か月以内に撮影した写真を貼る
【学歴】
新卒は中学卒業から、中途採用は高校卒業から記載が一般的
【免許・資格】
免許や資格がないときは、「特になし」でもOK
勉強している分野があるなど、自己PRにつながる要素があれば記載する
【趣味・特技】
人柄がわかるもの、仕事に役立つものであれば理想的
【通勤時間】
片道にかかる時間を記載
最近は、履歴書をメールで送付するよう求められるケースも増えています。
その際の注意点もご紹介しておきましょう。
(例)履歴書ご送付の件/氏名
パスワードを送付先の相手に知らせるのを忘れないようにしましょう。
- パスワードのかけ方はお使いのパソコンによって違いますので、各自で調べることをおすすめします。
【メールで履歴書を送る際の例文】
株式会社○○○○
採用担当 □□□□様
※採用担当の氏名がわからない場合は、「採用ご担当者様」とする。
はじめてご連絡させていただきます、△△△△と申します。
……で御社の求人を拝見し、ぜひ応募したくご連絡を差し上げました。
履歴書(職務経歴書も送る場合は忘れず記載)を添付しておりますので、
ご査収のほど、よろしくお願いいたします。
書類にはパスワードを設定しております。
後ほど、別のメールでパスワードをお送りしますので、
ご確認いただけますでしょうか。
お忙しいところ恐れ入りますが、
何卒よろしくお願い申し上げます。
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