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2015年11月30日

高齢者のめまいにご用心!

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健常者でも経験することがある“めまい”は「めまいくらいする時もあるだろう」と周囲の人から軽く流されてしまったり、疲れのせいにしてつい、軽視してしまいがちの症状の一つと言われています。
しかし、この“めまい”が、重大疾患のサインとなる事もあり、介護者はそのことをよく理解しておく必要があります。

【高齢者に多いめまいとは?】

0~60歳までの方が経験するめまいでは、末梢性めまいが多く、70歳以上の高齢者では中枢性めまいの方が増加するという報告があります。
末梢性めまい:内耳などに原因のあるめまい
中枢性めまい:小脳や脳幹などの中枢神経系に原因があるめまい

【めまいはなぜ起きる?】

めまいとは体の平衡感覚に障害をきたし、特に不快な感情を伴うものをめまいとよびます。体の平衡を保持するためには、筋肉や関節の動きを感知する深部感覚系と、視覚情報を感知する視覚系、内耳や三半規管から情報を感知する前庭系が関与していることがわかっています。この3つの情報がうまく処理できなくなると、平衡保持に障害をきたし、めまいやふらつきを感じると考えられています。
また高齢者の場合、姿勢保持に必要な体幹や下肢の筋力、関節可動域の低下などが加わることにより、一度バランスが崩れるとそのまま転倒してしまうリスクが高いといえます。

【注意したい中枢神経系めまい】

脳梗塞などの脳循環障害の前兆としてめまいが出現している可能性もあり、放置することで生命の危険を招くことにも繋がりかねません。脳梗塞や、脳の血液循環が悪くなっていることにより引き起こされるめまいは、朝目が覚めた時、睡眠中、トイレにいった時、入浴後などに発生しやすいという特徴があります。めまいを軽視せず、医療とよく連携して速やかに対応することが重要です。

【めまいの予防法はあるの?】

運動不足や長期間同じ姿勢でいることなどにより引き起こされるめまいとして“良性発作性頭位めまい症”が挙げられます。この病気は、めまいがしても1分以内に止まることが特徴です。
慢性的な運動不足は、骨や筋力の衰えだけではなく新陳代謝の悪化を招く等のリスクがあります。そうなると結果的に三半規管をはじめ、随所に異常が生じ、めまいが出現することが分かっています。 また、同じ姿勢を長く続けることも血流を悪化させ、首や肩の血行も悪くなるので、耳へ流れる血液を減少させます。このこともまた、めまいが生じる一因と言われています。
高齢者の筋肉量を保ち、身体の平衡を保てるよう、介護者は適度な運動を促しましょう。