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2015年11月30日

介護業界におけるキャリアプランを考える

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介護業界のキャリアアップとは

今年に入り、厚労省が推計したデータによると、団塊の世代が75歳以上になる25年度に介護職員が全国で約30万人不足する恐れがあると言います。
その背景には、慢性的な人手不足と、過重労働に見合わない低賃金という過酷な労働条件が影響していると思われます。
現に介護現場で活躍している介護職員が、生涯にわたり意欲的に働き続けることができる職場となるためには、国が必要な人材を確保すべく労働条件の改善など積極的な対策をとることはもとより、労働者側も介護業界に従事する上での長期的なキャリアプランを描き、目標をもってキャリアアップをはかることが大切ではないでしょうか。
そこで今回は、介護業界におけるキャリアプランを描いてみたいと思います。

事例から考ええるキャリアプラン

まず、1つの事例を想定し、その事例において描くことができるキャリアプランを考えてみましょう。

≪未経験からの介護業界勤務Aさん:1年目、無資格、老人福祉施設勤務の場合≫


Aさんが、施設勤務を続ける中で給与のベースアップを実現するためには、以下のようなキャリアプランを描くことができるでしょう。
・3年以上の実務経験を積み、介護福祉士資格取得を目指す
・さらに実務経験を積み、ケアマネージャー資格取得を目指す
・施設内における役職を目指す

給与面を改善するには?

まず、給与面での改善を目指すのであれば、無資格のままではなかなか期待できません。
資格が全てではないと言っても、“資格≒知識、専門性の証明”となるため、評価につながりやすいことに違いありません。
どれだけ介護員として有能で入所者からの評価が高いとしても無資格の場合、勤続10年にしてほぼ年収に変化なしということも珍しくなく、ライフイベント等をきっかけとして、介護現場を離れる人が後を絶ちません。
せっかく働くのなら、経験がきちんと評価に反映するようキャリアアップをはかりましょう。
未経験からのスタートでも、介護現場での実務経験を積み試験をクリアすることで介護福祉士という国家資格が取得可能となります。仕事の内容的に大きな変化はないかもしれませんが、給与面で資格手当が加算される職場もありますし、長期的に同施設で勤務する場合、将来的には介護長など他の介護職員を束ねるポストに就く可能性も高くなります。

さらなるキャリアアップを目指すなら?

介護福祉士等の国家資格を取得後、さらに5年の実務経験を積みケアマネージャー資格を取得することもキャリアアップには有効です。
ケアマネージャー資格を取得することの利点としては、まず資格手当や基本給のベースアップが期待できること、計画相談業務など利用者への直接的な介護以外の業務にも就くことができ、担当できる業務の幅が広がる点が挙げられます。
施設内においてケアマネージャーを必要とする絶対数は1人か2人と少ないため、すでにそのポジションに就く先輩がいる場合、なかなか配置換えの機会が回って来ないことも少なくありませんが、ケアマネージャー資格を持っていると、今の施設を離れることになったとしても、ケアマネージャーとして採用してくれる職場に転職することでベースアップをはかることも可能ですし、訪問介護事業所への転職や立ち上げの際にも大変有利に働きます。
将来的には地域で暮らす高齢者を支える仕事がしたいと思っているような方ならぜひとも目指して損はない資格かと思います。


以上は、未経験からの施設勤務におけるキャリアプランを提案しましたが、介護業界で有効かつ比較的取得しすい資格としては介護職員初任者研修が挙げられるでしょう。

まずは短期間で詰めて資格を取得した後に訪問介護事業所に登録し、ヘルパーとして経験を積みながら、事業所内でのサービス管理責任者を目指すといった方法もあります。
行く行くは、ケアマネージャーを目指し独立するといったことも、このパターンで多くみられるキャリアプランです。

キャリアアップに役立つその他の国家資格とは?

他にも介護の仕事を続けながらキャリアアップをはかる手法として、国家資格を取得する(看護師、PT、OT等のリハビリ資格、社会福祉士等)が挙げられます。
介護の仕事に従事していると、看護士なら可能な医療的ケアが自分たちではできないという線引きがあり、そのジレンマに悩まされることも少なくないため、看護師の資格取得を目指す人もいるようです。
実際に、看護師と介護福祉士の両資格取得者などは現場で貴重な存在であり、引く手あまたと言われています。
また、高齢者に対するケアでは運動機能、身心機能の維持や回復といったアプローチが不可欠であり、これらリハビリテーションの専門家でしか担うことができない業務が存在します。高齢者福祉施設や医療機関で活躍するPTやOTは、実際に介護職員と比較すると給与面でも厚遇されていることが多いようです。また、近年では訪問リハビリステーションなどを立ち上げ、在宅の高齢者支援を行うセラピストも増えており、需要も拡大しています。
その他、福祉資格の中で難易度の高い社会福祉士や精神保健福祉士といった資格を取得して、現場での介護経験を反映させながら、高齢者本人や家族への相談援助業務に就くという方法もあります。この資格もまた、医療、福祉、介護、保健などの分野で生涯働く意思が強い人には心強い資格と言えるでしょう。

しかし、これら国家資格はいずれも取得にあたって、一旦、仕事を退職して学校に通いなおすか、仕事と通学の両立が必要となる上に、試験そのものの難易度も高いため、軽い気持ちで挑戦できるような資格とは言えません。キャリアアップという言葉がありますが、自分自身、専門性を高めたい、追及していきたいポイントはどこにあるのか、を今一度突き詰めて考えてから一歩踏み出すようにしたいものですね。