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介護の資格情報

2015年09月14日

看護助手とは?

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看護助手とは?

看護助手という職種の求人を目にしたことがある人も少なくないのではないでしょうか。
看護師、准看護士と言うと、国家資格を所持した資格職と誰しもが知っての通りですが、この看護助手という仕事に就くには、どのような資格、スキルが求められるのでしょうか?

看護助手とは、医療機関等において看護師が行うべき医療行為以外の業務をサポートする職業です。

看護助手の仕事

医療の現場において看護師は、医師の指示のもと医療行為、診療の補助、日常生活の援助・看護を行う提供する専門職です。
言わずもがな医療行為は国家資格を取得している医師や看護師などの一部専門職にしか認められておらず、さらに看護の知識に基づいたケアを提供できる看護師は高い専門知識を持っていないと務まらない職業です。
とりわけ、ケアの実施に関しては誰にでも提供できる“お世話”とは異なり、食事一つをとっても患者さんに適した温度や形態などを評価して提供する必要がありますし、入浴に関してもその日の体調や点滴の有無などにより浴槽に浸かることが可能か、シャワーか、清拭だけにするのか、など最適なケアを提供できるよう患者さんを医学的判断に基づいてよく観察し医師との連携をはかりながら決定しているのです。

そうなると、看護師の業務は膨らむばかり。必要な医療行為の実施に加え、日常生活の援助(食事・入浴・排泄・移動・清掃など)を提供し、さらに空いた時間で書類作成や看護記録の作成などで手が回らず、ひいては患者さんに十分な看護が提供できなかったり、医療ミスなどの原因となる事態も招きかねません。

そこで必要とされているのが看護助手ということになります。
看護助手は、看護師・准看護士の指示に従って、医療行為以外の業務を引き受けることで看護師がスムーズに業務を遂行できるようアシストします。
具体的に看護助手が担うことが多い業務には以下のようなものがあります。

・診察の介助
・器具・器材の滅菌業務
・備品管理
・簡単な事務補助
・食事の配膳・補助
・入浴介助
・排泄補助
・移動・車いすへの移乗など
・ベッドメイキング・シーツ交換
・院内清掃

このような、必ずしも資格が必要なくとも認められている行為を看護助手が担当することで、看護師が本来の看護師でなければ遂行できない業務に集中して取り組みやすくなり、ひいては安心・安全な看護の実施、患者さんの満足度の向上などに繋がります。

看護助手には特定の資格が必要にはなりませんので、未経験者でも雇用してくれる職場が多いと言えますが、介護福祉士やホームヘルパー資格など、介護系の資格所持者が優遇される傾向があります。
また、資格は所持していなくとも、親の介護を経験した方や子育てがひと段落した方など、家族のケアを日常的に行ってきた経験をもち、誰かをサポートすることにやりがいを持てる方、人と関わることが好きという方は面接の上で好印象を持たれ採用に繋がることも多いようです。

よって、看護助手の働き手は若い方ばかりではなく、子育て中や子育てを終えた主婦の方の仕事復帰の場としても人気があり、実際に看護助手の仕事に就いている方の平均年齢は、44歳前後、平均勤続年数は7年という調査があり、30代半ばを過ぎてからこの職業に就く人が多いことがうかがい知れます。

給与に関しては正社員の場合、平均的には月収20万前後、年収では280~290万程度と言われており、一般的な福祉施設、高齢者介護施設における介護職員並の賃金であることがわかります。
しかし、看護助手であっても公立の医療機関に就職した場合などは公務員扱いとなることもあり、その場合は平均よりも給与が高くなる傾向がありますし、医療機関の所在地や規模によっても給与に差が生じているのが実際です。

また、パートタイマーなど非正規雇用による求人も多く、フルタイム勤務が困難な子育て中の主婦などに人気があるようです。
この職業に就く男女比は1.5:8.5程度。女性が多いことがわかりますが、このような融通の利く勤務形態が女性労働者の多い理由なのかもしれませんね。

最後に、看護助手の仕事に向いている人の特性について。

・人とのコミュニケーションをとることが好き
・誰かの役に立ちたい
・介護系資格や介護の経験がある
・責任感が強い
・人の表情や気持ちを読み取ることができる
・そろそろ仕事復帰を考えている

このような人に向いている職業ではないでしょうか。
もちろん、医療現場がメインの勤務場所ですから、人の生死を目の当たりにする可能性もあるでしょう。
そこで心を痛めるなということではなく、そういった事象も心を添わせながら、一方で仕事人として指示された業務を遂行せねばならないという点で、社会経験の豊富な方こそ強い仕事と言えるのかもしれませんね。