介護現場のよくある悩み
介護福祉士やホームヘルパーなど、介護の現場で働く人に共通して聞かれる悩みとはどのようなものでしょうか?
よく“介護職はきつい”などと揶揄されますが、実際にはどのようなことをきつい、厳しいと感じているのでしょうか?
①体力的にきつい
介護の仕事は体力勝負です。高齢者や障がい者など、身体的な介護を必要とする人への日常動作の介助は想像する以上にパワーが要ります。
介護職員によくある腰痛問題など、日々の介護という重労働から職業病のように腰痛を発症する人が多く、それが原因で介護職を離れざるを得ない人も少なくありません。
また、入所施設での介護は夜勤を含めたローテーション勤務となることが多いため、この不規則な生活リズムにどうしても体がついていかないという人もいるようです。
②精神的にきつい
“人の役に立ちたい”、“困っている人がいたら手伝ってあげたい”、そんな気持ちで介護の現場で働き始める人が大半だと思います。
しかし、いざ入職してみると覚えることがたくさんある上に、担当しなければならない対象者の人数が多く、常に時間に追われ余裕がない。時間を気にして介助のペースアップをはかろうとすると安全性が欠如して事故になりかねない。そんな日々の中で、次第に気持ちに余裕がもてなくなる人も多いです。
また、通所デイやヘルパーステーションなど小規模な事業所では、職員の人数が少ない分、まだ未熟なうちから自分の力量を上回る業務を任せられることや、少人数がゆえに職場の人間関係の不調和などが働き手のストレスとなりやすい傾向があります。
③待遇の面で厳しい
介護の仕事は一時3Kと言われた時代がありました。3K即ち、“きつい”“きたない”“危険”を伴う仕事という表現です。
政府も給料が安いことも大きな原因と言われる介護職員の慢性的な不足に対して、対策を講じようとする動きを見せていますので、事業所によっては徐々に改善されていっているようです。