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2015年10月14日

高齢者がよく経験するしびれの原因とは?

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高齢者がよく経験するしびれの原因とは?

中・高年にさしかかると、手や足がしびれるといった経験がある方も少なくないのではないでしょうか?
ある程度の年齢になると、腰痛など体の一部に痛みを感じることが多くなりますよね。
手足の一時的なしびれも軽いものなら“正座をしていた時のように一定部位を圧迫して血流が悪くなっていたのかな?”などと考えている間に自然と治ってしまうことも。
しかし、しびれを引き起こす原因の中には、放置しておくと大変なことになる重大な病気が潜んでいることもあるのです。
・長期にわたって続くしびれ
・時間とともに範囲が広くなっていくしびれ
・手足に力が入らない症状や手足のこわばりを伴うしびれ
このような場合は、早期に医療機関での診療を受け、しびれの原因を探り適切な治療を受けるようにしましょう。

では、どういった病気がしびれの原因となるのでしょうか?

手のしびれの原因となるもの

◆頚腕症候群
日常的にパソコン操作を長時間行う人や、手指を酷使する仕事・趣味を持つ人に起こりやすい症状です。頚腕症候群を発症すると、手や指の痛みやしびれ、力の入りにくさなどと併せ、首や肩のコリ、腕のだるさや痛み、頭痛やめまいなどの症状が現れることがあります。

◆胸郭出口症候群
第一肋骨と鎖骨との間にできるすき間が狭い人の場合、腕を上方に挙げる動作をすると、胸郭出口の神経や血管が圧迫されるために、腕のしびれや肩周囲の痛みが生じます。また手の小指側に沿ってビリビリ感、痛みなどの感覚障害が現れます。

◆抹消神経障害
手根管症候群とも呼ばれる指先のしびれを引き起こします。小指を除く手指のしびれに伴い筋力の低下、痛みやマヒなどにより、進行すると生活動作にも困難をきたすことがあります。
日常的に反復して手関節を屈曲・伸展する仕事や家事を行う人に発症することが多いのですが、特に思い当たる原因もなく発症することもあります。
また、手関節近くの骨折や脱臼、変形性関節症、腱鞘炎、痛風、慢性関節リウマチ、軟部腫瘍などさまざまな病気が発症の原因となっている可能性があります。

◆頸椎椎間板ヘルニア・変形性頸椎症
頸椎椎間板ヘルニアでは、首を後ろや横に倒す時、腕にしびれや痛みを感じるという症状が出ることがあります。しびれの他にも握力の低下、巧緻性運動障害などを伴う場合は、椎間板を疑ってみても良いかもしれません。 また、老化により脊髄が変形し神経が圧迫されることでしびれ等の症状が出てくるのが変形性頚椎症です。
老化に伴って、新陳代謝が悪くなることは有名ですが、体内にある骨も新陳代謝が衰えるので再生速度が落ち、傷ついたままになってしまうことがあります。特に、首や腰の骨は老化が早く軟骨が変形しやすいので、これらの症状は老化の一種として珍しいことではないのです。

足のしびれの原因となるもの

◆腰椎症、腰椎椎間板ヘルニア
原理は頸椎椎間板ヘルニア同じです。椎間板が神経根を圧迫することで下肢のしびれ、痛みが引き起こされます。

◆腰部脊柱管狭窄
腰部の脊柱管が何らかの原因により狭くなることで、脊柱管内を通る神経が圧迫されることによりしびれ、腰痛が引き起こされます。50歳代から70歳代が好発年齢です。

◆下肢閉塞性動脈硬化
下肢に血液を運ぶ血管がつまり、血液が不足した部分が痛む、しびれる、冷える、という症状が引き起こされます。下肢の一部だけでなく、体の半分がしびれるという場合は、脳や脊髄の疾患が原因となっている場合もあります。
また、つい先ほどまで何ともなかったのに、急にしびれが起こった場合などは脳梗塞や脳出血など命に関わる疾患が原因となっている場合がありますので、即座に医療機関を受診する必要があります。

高齢者のしびれは腰部脊柱管狭窄や下肢閉塞性動脈硬化が原因?

高齢者はよく”歩くとしびれて痛い。“”休むと治まる“と言い、休み休み歩くことが多くなりますね。これは、間欠性跛行と呼ばれる歩行障害の症状です。歩行や運動をすると痛みやしびれが起きるのですが、立ち止まるとその痛みは消失します。この間欠跛行をきたす主な原因疾患が、腰部脊柱管狭窄と下肢閉塞性動脈硬化なのです。
すでにお伝えしたように腰部脊柱管狭窄は、脊柱管の神経が圧迫されて腰や下肢にも痛みやしびれが起こる疾患。下肢閉塞性動脈硬化は、下肢の動脈が細くなり、動脈が詰まることにより痛みやしびれが起こる疾患です。

しびれに関しては、きちんと医師の診察を受けても原因がはっきりしないことも多いと言われていますが、原因となる疾患によってはしびれや痛みが引き起こされるメカニズムが明らかで、適切な診断と治療を受けることで症状の緩和や悪化の防止につながるものもあります。
また、急で広範囲のしびれがは、脳梗塞など治療に急を要するものが潜んでいる場合もあるので注意が必要です。いずれにしても、早期に専門医の診察を受けるようにしたいですね。