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2015年09月14日

介護業界への転職で失敗してしまう人のパターンとは

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介護業界への転職で失敗してしまう人のパターンとは

介護保険法が制定され、ますます高齢化の一途をたどる日本社会において介護の担い手である介護福祉士やホームヘルパーなど、介護スタッフの確保は急務であり、現時点では多くの施設、事業所で不足状態にあることが懸念されています。

ハローワークの求人検索にかけても、各種求人広告を見ても介護職員の求人は多く、介護福祉士やホームヘルパー資格保持者、介護業務経験者など優遇!と引く手数多の介護業界。
売り手市場ともとれる求人の多さにも関わらず、就職後、短期で退職してしまう人も少なくありあません。
介護職に就き、生き生きと仕事に励みキャリアアップしている人もいる中で、早期に退職してしまう人にはどのような共通点があるのか考えてみましょう。

1.就職先の方針についていけない

介護職に就いていた人が退職する理由としてよく聞かれる言葉がこちら、”職場の方針についていけない“です。
その内容としては、

・事業所の経営方針に疑問がある
・経営トップが介護経験や知識に乏しく現場の意見が反映されない
・その場しのぎ的な運営で将来性を感じない
・利用者の立場に立った介護が実施されているのか疑問

などの意見です。介護職に就こうという人は、正義感が強く、面倒見が良く、誰かの役に立てればと足を踏み入れる人が多いのですが、いざ仕事を始めていくうちにこのような疑問が蓄積されていくと、果たして自分はこのような組織でこんなことがしたくて仕事を始めたのか?これは利用者のためになっているのか?と罪悪感や嫌悪感を抱き退職に至るケースもあります。
職場を選ぶ際には、どのような理念をもっている組織なのか、将来的にどのようなビジョンを掲げている組織であるのか、しっかりと確認して自分の理念と一致する職場かどうか考えてから選ぶようにしましょう。


2.給与と労働量のバランスがとれていない

介護職というと、ただでさえ身体的な負担が多い職業です。その上に、

・人員配置が明らかに不足している
・サービス残業が多い
・適切に休みがとれない

などの条件が重なり、なおかつ低賃金で経験年数を重ねてもベースアップが期待できない職場というのは少なからず存在します。そうなると、“こんなに重労働でがんばって会社や利用者に尽くしても評価されないのなら辞めたい”と退職に繋がるパターンが多々あります。
無資格、未経験で低賃金でも良いから経験を積みたいという人はさておき、資格があり経験もある人なら、きちんと基本給や各種手当の加算額、年間賞与基準など、確認してから選ぶようにしましょう。

3.抱えきれない責任を負わされる

こちらは入所施設勤務の方によく聞かれる問題点です。
居宅介護など、1対1の関係で介護サービスを提供している勤務形態の人にはあり得ないのですが、例えば高齢者入所施設など、複数の職員で数十名の入所者のお世話をしているという場合、マンツーマンの人員配置ということはまずなく、1人で担当している何人ものお世話を順番に、時として同時進行的に遂行しなければならない事態が日常的に起こります。
例えば、食事場面1つとっても、昼食提供から下膳まで2時間という決められた時間内に1人で10人の食事介助をしなければならないとどうなるでしょうか?
入所者1人1人の食事のペースは確保できず、食事が楽しみの1つとして提供できないことはもとより、急いで食事介助をすることで嚥下機能が低下している入所者の誤嚥事故などにもつながりかねません。
また、無資格・未経験からのスタートなのに、すぐに資格所持者と同じような業務を任され戸惑うケースも多々あります。
介護者本人は、何かあったら自分の責任・・・、と改善されない人員問題への不満や、自分にかかる責任の重さに耐えかねて退職ということも起きています。

4.キャリアアップがはかれない

勤務して数年目によく聞かれる退職理由です。
初めて介護職に就いたころは、慣れることに必死であっても、経験を重ね慣れてきた頃に“いつまでたっても給料が上がらない”、“もっとスキルアップしたいのに休みがとれない”、“他の介護事業所に勤めている友人は研修会や勉強会に参加していると聞いたけど、うちではまるでない・・・”と、給与もスキルも、このままではアップする見込みがなさそう、それなら同じ介護業界でもそれが叶う職場に変わりたい!と転職するパターンです。
介護業界で長く携わっていきたい、キャリアアップして一生の仕事にしたい、という方は、最初から人材育成を積極的に行っている事業所、キャリアアップが社内で制度化されているような事業所を選んで就職するようにしたいですね。

5.職場内の人間関係不和

今まで挙げた1~4までの問題が重複して起きている事業所でよくある風景が、職員の人間関係不和です。
1つは職員一人一人にかかる負担が大きい分、みんな余裕がもてずイライラ、ギクシャクしがちになることが原因のパターン。
もう1つは、事業所の理念から外れた首を傾げたくなるようなサービス内容であっても、そういう現状に疑問を感じない人が多く勤務している職場であるため、一生懸命がんばろうと思う職員が浮いてしまう、というパターンです。
せっかく働くなら、職員全体の士気が高く、より良いサービスを提供できるために尽力している事業所で職員間の連携をとりながら仕事したいものですよね。


以上、介護現場に転職したものの“失敗した!”という人がよく口にする理由をまとめてみました。
このようなことにならないためにも、就職活動の際には求人票に記載された条件だけでなく、インターネットでの情報収集や実際に施設見学を申し出るなどして、職場環境を自分の目で見て、肌で感じた上で選ぶようにしたいですね。