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2015年08月25日

高齢者の認知症の症状と種類について

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高齢者の認知症の症状と種類について

人間は高齢になるにしたがって、精神機能は徐々に低下し、記銘力の低下・注力・判断力・計算力などの低下、見当識障害などを引き起こし、時には人格の荒廃や異常行動を伴った病的な認知症の状態になってしまいます。  認知症とは、「脳内に器質的な損傷あるいは疾病を有する」、「いったん正常に成熟した脳が後天的な外因によって破壊されたために、知能が低下したもの」、「全般的な知能の低下」の3つの条件を満たしたものを認知症としています。  認知症の出現頻度においては、「脳血管性認知症」た42.8%、「アルツハイマー型老年認知症」が32.0%、「混合性認知症」が14.4%、「その他の認知症」が10.8%という割合になっています。また、それぞれの認知症の進行形態においては、脳卒中などの脳疾患の発症直後から急激な知的機能の低下がみられ、多発性ラクナ型脳梗塞のようなものは段階的に進行し、アルツハイマー型は緩やかな坂のように進行していきます。しかし、正常の老化においても認知機能は徐々に低下していくため、アルツハイマー型と間違われてしまうこともあります。そのため、認知症の診断基準として「長谷川式簡易認知症スケール」を用いて、30点満点で20点以下だと認知症疑い、10点以下になると認知症群だと診断されます。

アルツハイマー型認知症

 初老期に発症するアルツハイマー病と老年認知症を含めて、アルツハイマー型老年認知症と呼ばれることが多く、大脳がびまん性に萎縮して、側脳室は脳の委縮に伴って拡大した状態のことを指します。この変化は神経細胞の死滅によって起こり、側頭葉や頭頂葉の高次機能のある連合野や、本能と関連する海馬や嗅脳などを有する大脳辺縁系において、最も変化が強くみられます。それらの部位は記憶と関係が深いため、その細胞が変性を起こしてしまうと認知に大きな影響を与えてしまうことになる。 主な症状としては、自宅周辺で道に迷ってしまったり、鏡に映った自分を認識できない「見当識障害」や、人前もはばからずに排便で遊ぶなどの不潔行為をしたり、異常行動をしてしまう「人格の崩壊」、全体的に分からなくなって記憶から抜け落ちてしまう「全般認知症」、つじつまの合わないことを適当に作って話してしまう「作話・多弁」、統合失調症においてよくみられる幻覚や妄想が起きて、夜中に突然暴れだしてしまう「幻覚・妄想・精神興奮」といったものが、アルツハイマー型認知症の特徴的な症状となります。予後は進行性であり、時間経過とともに悪化して目を離すことが出来なくなります。

脳血管性認知症

 原因としては、多発性脳梗塞が挙げられ、梗塞巣が多かったり、病巣が大きいほどこの脳血管性認知症の出現率が高くなります。また、脳内の動脈硬化と深く関連しており、最近では生活習慣病である糖尿病・高脂血症・高血圧などの予防が重要であるとされていきています。  主な症状としては、「見当識障害」、「記憶力の低下」、「計算力の低下」が挙げられますが、アルツハイマー型と最も大きく違う特徴的な違いは、アルツハイマー型が全般的な認知を持つのとは違って、ある面では記憶がしっかりとしているのに、ある面ではすっぽりと抜け落ちているという「まだら認知症」を呈しています。脳血管性認知症の予後は、緩やかに進行していくというものではなく、ある一定の期間が経過すると急激に悪化した状態になってその状態が続き、また一定の期間が経過すると急激に悪化した状態になるという、階段状の進行が特徴的になります。  以上の2つ以外にも「混合性認知症」、「ピック病」、「パーキンソン病性認知症」、「正常圧水頭症性認知症」などの様々な認知症があり、介護をしっかりと行うためにもしっかりと何性認知症なのかを把握しておく必要があるといえるでしょう。