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2015年07月30日
介護の将来を担う「介護用ロボット」とは?
介護の将来を担う「介護用ロボット」とは?
超高齢化社会が迫っている日本において、介護ロボットの開発が活発になってきました。この介護ロボットは介護士にとって代わるものというよりは、介護者の負担が減るようにお手伝いをするロボットが多いようです。
例えば、要介護者を抱え上げるという作業を介護ロボットが一部作業を負担して、介護者の身体的負荷を軽減させるというものです。
また、歩行が困難なお年寄りの為に足を曲げて伸ばす行為を支援するロボットなども存在します。
政府の調査では介護の際、「ロボットを利用したい」と回答した人が6割超いる事がわかったそうです。
実現化に向けては様々な課題(費用面・制度面など)もあるのですが、介護ロボットは超高齢化社会の一役を買いそうです。
政府の動き
■外部リンク(内閣府:日本再興戦略)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/pdf/saikou_jpn.pdf
重点分野としては
・「ベッドなどからの移乗支援」
・「歩行支援」
・「排泄支援」
・「認知症の人の見守り」
・「入浴支援」
を挙げています。
具体的にはこれらを支援するロボット実現化に向けて、3年に1度だった介護保険の給付対象機器の選定について随時受付・承認が出来るようサイクルを早めたり、開発の為に1000億円以上投資にしたり、企業がより介護ロボット事業に乗り出すように規制改革を進めたりと様々な取り組みを行っています。
どんなロボットがあるの?
歩行支援ロボットは足の調子が悪い介護者の為に歩行の際の腰、足の負担を軽減するもの等が挙げられます。
これにより、介護士さんが今まで歩行を支援していたのが不要になったり、高齢者が気軽に散歩に出かることも出来たりと非常に期待されているロボットです。
2.見守り支援ロボット
介護を必要とする方でも自宅で過ごしたいという高齢者は非常に多いものです。
見守り支援ロボットはそんな高齢者を見守るロボットです。
一人暮らししているお年寄りや、家族がいない高齢者は自宅も非常に危ない環境ですので、高齢者が転倒するとセンサーが反応して、遠くにいる家族や施設にいる介護士さんに知らせる事が出来ます。
このように、介護職という仕事は、国・政府・企業が一体となって取り組んでいる、これからの将来に欠かすことのできない重要な職種のひとつといえます。