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2015年07月01日

介護士の需要

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介護士の需要について

近年日本は、4人に1人が65歳以上の高齢者である超高齢社会に突入しました。近年の不景気が続いたことによる共働きの増加や、晩婚化による少子化によって子供の出生率も減少の一途を辿っており、この高齢社会に歯止めをすることが難しくなってきています。高齢者が増加するということは、老人ホームや介護施設などの需要が高くなるということにつながり、介護士は特に注目を集めている存在だといえるでしょう。

これからも高齢者はますます増えていき、その高齢者たちの介護を担う介護職員もますます増員していく必要があります。しかし、現状は介護職員としての労働者数は年々減少しています。介護職員の増員は、介護保険制度創設以来、高齢者の暮らしを支える社会保障制度の1つとして一定の機能を果たせるよう常に調整が繰り返されてきていますが、制度創設10年が経過した現在も、なかなか改善に向かうことの出来ない大きな課題となっています。厚生労働省の平成23年度介護保険事業状況報告によると、平成23年度に給付された介護保険の費用は約8兆にもなり、居宅サービスでは約4兆円、施設サービスは約3兆円、地域密着型のサービスは約8000億円が高齢者対策として資金に組み込まれています。

そしてさらに、2020年から団塊世代と呼ばれる世代が75歳以上になってくるため、介護保険や福祉関係の予算は20兆円に増加すると言われています。そうなってくると、介護職員の給与や待遇面に用いる予算も増え、需要も年々上がり、現在の介護職員の人数の150万人から250万人の介護職員の数が必要になると想定されています。これによって、介護職員の人員減少に歯止めをかけ、一般的に「介護職は肉体労働の割に待遇が悪い」というイメージを払拭できるようになっていくといえるでしょう。

【介護職員の生の声】

先ほども記述した通り、介護職員は年々減少傾向にあります。これから介護職員を志す人達は一般的なイメージしか情報が得られずに、不安が募っている人も多くいると思います。そこで、現在介護職員として働いている人達に、実際の現場はどういう雰囲気なのか、やりがいはあるのか等、現場の声としていくつかご紹介をしていきたいと思います。

現在、介護福祉士の資格を取得して、老人ホームで5年間働いているという男性職員の方は、「確かに賃金は高くはないですし、肉体的・精神的にも非常にキツイこともたくさんあります…。でも、私がまだ辞めずに続けられているのは、一重に最高のやりがいを感じているからです。嫌なことや辛いことがあったとしても、利用者さんが満足している様子を見ているだけで誇りを持って働くことができているからです。」とお話しされていました。

次にご紹介する方は、ご自身の家庭が落ち着いて、以前と同じ介護職員に復職するというお話です。
「介護現場は女性にとって身体も待遇面でも本当にキツイことの方が断然多い世界です。それなのに、何故また戻ろうという気持ちになったかというと、とにかく仕事が楽しいからです。今まで利用者さんと接していて、機嫌が悪い時は噛みつかれたことも数え切れないくらいありますが、それ以上に一緒に過ごす中で笑顔を向けてくれたり、楽しく会話したりといった、ちょっとした想い出を一緒に積み重ねられるだけで、嫌なことが全部帳消しになるからです。介護職員の低賃金問題は、それこそスキルアップして更に上を目指せば大きな問題ではありません。確かに大変なことかもしれませんが、そんな労力さえいとわない魅力にあふれた職業だと思っています」とお話しいただけました。

現在、介護職員として働いている人たちが、介護職という職に誇りを持って働いている人達がいるということは忘れてはならない大切なことだといえるでしょう。